「この花をもっていって」

 

「どうして」

 

「もっていかなければ、きっとあなたは

この約束を忘れてしまうだろうから」

 

「でもおなかの中で

とろけちゃうからもっていかれない」

 

「それならこの花を覚えていて。

花の色だけでもいいわ。

お空の色に似ているから、お空をみるたび

きっと何かを思い出せるから」

 

そうして虹の門をくぐり

 

案の定

 

すべてを

 

忘れてしまった

 

でも

 

空を眺めるのは

 

大好きだった

 

ワスレナグサ色の空を

 

眺めては

 

泣いてばかりいた

 

金星期

 

苦しくて

 

なにも

 

思い出せなかったけれど

 

かすかな

 

ほんのかすかな

 

余韻はあった

 

サヘルの地に

 

降り注ぐ

 

天の川の母乳

 

凍てつく夜は

 

むき出しの地面が

 

6番目のセフィラの熱を

 

ほどよいあたたかさとして

 

伝えてくれた

 

地の呪縛を解き放つ

 

前触れのようなものも

 

すべてに幕がおりることを

 

阻止する愛のことも

 

思考がさまよいがちな

 

わたしを

 

叱咤激励する

 

愛も

 

勿忘草が

 

伝えてくれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燦燦と

 

降り注ぐ

 

The Sun

 

太陽のように

 

いつも

 

ぴっかぴかの笑顔で

 

世界を

 

あたためる

 

な~んて

 

そういられたら

 

いいけれど

 

さすがに

 

人間なもので

 

こころは

 

ざんざん

 

降りのときもあるよ

 

ぎんぎんぎらぎら

 

おこおこのときもあるよ

 

いつも

 

無の境地で

 

いられる人も

 

きっといるでしょう

 

でも

 

ふと

 

こうやって

 

感情が

 

動くことが

 

生きているっていうことなんだなあって

 

実感する

 

まだまだ未熟なところも

 

受けた傷も

 

蓋をしないで

 

ぜんぶ全部

 

ぎゅ~っと

 

抱きしめて

 

丸ごと

 

受け入れて

 

愛することは

 

きっと

 

できるから

 

 

 

 

 

 

 

 

さくさくさくら

 

さくらさくさく

 

この星に生まれて

 

この國に生まれて

 

なによりも

 

大切なブロッサム

 

チェリーさん

 

枯れ木に花を咲かせましょうとは

 

よく言ったもので

 

本当に枯れ木に見えるところに

 

突然

 

花が咲いたように見える

 

しかけになっている

 

そしてもれなく

 

人を前向きな氣持ちにする

 

おまけもついている

 

春になり

 

別れや

 

出会いや

 

いろんなことが

 

あるけれど

 

何もないよりは

 

きっとあった方が

 

いまはつらくても

 

ずっとずっと

 

いいんだよ

 

と教えてくれる

 

ずっと

 

同じ場所にいて

 

毎年同じ時期に

 

花開く

 

その

 

仕事の

 

尊さよ

 

その美しさから

 

学ばない人は

 

いないっていうくらいの

 

パワーを秘めて

 

毛虫もたくさんつくけれど

 

それも

 

また一興

 

あとから葉っぱが出てくる

 

その奇抜さにも

 

一票

 

咲いたとたんに

 

寒がもどり

 

雨が降るのも

 

また一考

 

 

 

あれ

 

なんだろう

 

難しく

 

考えすぎていたのかな

 

かと

 

思えば

 

心が

 

ふわふわ

 

ただよって

 

ここにあらず

 

あれ

 

なにを

 

考えていたんだっけ

 

そうそう

 

みたものは

 

決して

 

みたままではないってこと

 

でも

 

その意味を

 

考えすぎると

 

視野がどんどん

 

狭くなるっていうこと

 

おなじことを

 

ぐるぐる

 

考えていても

 

埒が明かないっていうこと

 

いきるっていうことは

 

簡単じゃないけれど

 

いかんともしがたいほど

 

難しいわけでもない

 

すべては

 

バランス

 

さじ加減

 

いい

 

あんばい

 

過ぎたるは

 

って

 

いうものね

 

ことばを

 

紡ぐことの

 

大切さ

 

有難さ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また

 

あした

 

きのうから

 

つづく

 

今日

 

きょうから

 

つづく

 

明日

 

からからと

 

音をたて

 

ゆっくりになったり

 

はやくなったりしながら

 

時は

 

すすんでいく

 

あるときには

 

やさしく

 

あるときには

 

きびしく

 

感じられることも

 

あるけれど

 

そこには

 

ただただ

 

さらさらと

 

流れていく

 

時が

 

あるのみ

 

おかげさまで

 

いろんなことが

 

区切られて

 

記憶に

 

刻まれて

 

残りは

 

さらさらと

 

忘れられていく

 

きっちりと

 

手をつないで

 

むりやり

 

とどめようとしても

 

寝ている間に

 

手を離れていく

 

逆らわず

 

ためらわず

 

つかんで

 

はなして

 

乗って

 

飛んで

 

走って