Ψ(さい)のつづり -50ページ目
毎日が
大掃除の日
日々
生きていると
自分にも
おうちにも
埃が積もる
埃を掃わないと
誇りはもてない
それに
クローゼットの奥には
存在感を消すことで
長年生き延びてきた
まものたち
それらは
もはや
壁の一部としてしか
こちらも
認識していないため
あらためて
捨てる対象にすら
なっていない
ヴィンテージなら
価値が増して
ワインにも
味わいが深まる
しまいには
アンティークで
世の宝になるけれど
今のわたしには
もう必要がない
あれやこれやは
みんな
さよならしましょ
ありがとう
ありがとう
ありがとう

ブロッケン山に
今夜
集う者
めいめいの
目的のため
めいめいの
正義のため
めいめいの
自己実現のため
いつもはばらばらに
跋扈しているように見えて
一年に一度
集う
ヴァルプルギスの夜の
乱痴気騒ぎ
ファウストも
新米も
たどり着くことすら
かなわない
山頂までの
険しいみちのり
世迷いごとが
あふれかえり
常識が
非常識
最凶が
最強
されど
とどのつまり
すべてが劇中劇
あべこべ
油断大敵
最後には
ひっくり返る
運命だから
ブロッケンの
光の輪には
敵わない
すべてが
光を
美しく魅せるための
仕掛けなのだから

大仰に語ることばに
真実はない
後ろ向きな仲間意識
下向きの安心感
逃げ腰の助言
その場限りの口約束は
すべてほろびゆく
さだめ
されど
その傷は
だれかを
癒すため
その涙は
あなたの
傷をふさぎ
地に眠る
ものたちへ
届き
光の結晶となる
やがて
慈雨となり
海に注ぐ
その唇から
自ずと
溢れだすことばは
世界を
浄化し
目にみえない
ものたちへの
ギフトとなる
大いなる存在に
全面的な
信頼を寄せ
歩む
その姿は
希望そのもの
ひかりを放つ
その者へ
仕える喜びを
人々に
思い出させる
愛と
情熱をもって
生きる
歓びを

花咲く丘に
ある家に
新しく
住まいを
定めよう
昨年までの
学校は
取り壊されて
しまったみたい
でも新しい場所は
ずっと前から
夢にみてきた
花咲く丘の
一軒家
異国から
はるばる戻ってきて
よかったわ
大切に
大切に
使い続けてね
これからは
毎年
あたたかくなるころ
ここへ戻ってくるから
長旅を
ものともせず
一直線に

雑念
雑念
振りほどいて
ポイント
キャンペーン
お似合いですよ
ラスト一点
お得意さま
いまだけ
雑念
雑念
振りほどいて
勘違いの
引き寄せ
それは
エゴの
手繰り寄せ
手放して
手放して
お得を
考える時間が
お得じゃないって
氣づいて
一点集中
呼吸を
静めて
本当に
ほしいもの
本当に
自分とご縁のあるもの
呼吸を合わせて
感じてみよう
靴擦れも
治るころ
青い空へ
駆けあがって
潔く
いざ
ゆかん
いさぎゆく


