Ψ(さい)のつづり -44ページ目
わっかを描く
円を描く
そんな
簡単なことの
はずなのに
ちょっといびつ
最初と最後が
ぴったりじゃなくて
ももみたいな
うめみたいな
まる
絵描きさんには
なれないかしら
それでも
機械で
書いたような
まるは
ぴったり
閉じていて
だれも
入り込む
余地がない
ぐるぐる
ぐるぐる
いつだって
堂々巡り
安心かもしれないけれど
新しい
風を入れるには
少し
隙や余地が必要だね
だから
どんな
わっかだって
大丈夫
絵描きさんにだって
なんだって
望めば
何にでも
なれるよ
手間ひまは
かかるけれど
それさえ
惜しまなければ

冬の夜の
清らかさ
それは
乙女の
祈り
星々が
奏でる
音楽は
新たな一年を
美しく
迎えられるよう
神々から
届く愛
と同時に
わたしたちが
この一年で
何を身につけたのか
何を生み出したのかが
問われる
宇宙はいつだって
本氣だから
わたしたちも
全力で
駆け抜ける
そして
迎える
冬至や
聖夜に
この星を美しく
整える
ギフトが
天から
届けられる

ゆめゆめ
変な夢は
みまい
と
楽しいことを
思い描きながら
眠りにつくけれど
子どものころから
みるのは
変な夢
こわい夢
そして
夜中に目が覚める
夢でよかったと
思えないくらい
後味の悪さが
いつまでも残る
じっとりした夢もある
ところが
最近
潮目が変わってきた
もちろん
きゃはは
楽しい夢ではないけれど
そこまで
壮絶なものは
出てこなくなった
だから
寝覚めも悪くないし
夜時間が長い分
たっぷり眠れる
もしかしたら
呼吸が深くなるように
身体を
メンテナンス
するのは
よい睡眠と
よい夢を
運んでくれるのかもしれない
ありがたや

乾ききった
大地を
慈しむように
雨がしとしとと降る
遠くから
サイレンの音
また
どこかへ
だれかを
迎えにいくんだろう
雨は
世界の穢れを
祓い清め
大地は
受け流していく
土にしみ込んだ雨は
木の根を潤し
眠りに入ろうとする木に
あくる年
芽吹くための栄養を
あらかじめ
与えておく

わたしの時間は
わたし以外の
誰のものでもない
あなたの時間も
あなた以外の
誰のものでもない
だから
切り取って
きれいに
りぼんがけして
知らない
だれかに
みせるために
使える時間は
一秒もない
ちょっといいかなが
ちょっとで済んだためしはないから
当たり前に
わたしの時間を
奪おうとする
誰かを
ラグビー選手のように
かわしながら
走る走る走る
時間という
お宝を抱えて
跳び走り
トライ
何度でも
何度でも


