さあ
海にいこう
お魚みたいには
泳げないし
まだまだ寒いから
泳がないけれど
本当は
足くらいは海につけたいな
わたしたちの
身体は
ずっとずっと前に
海からいただいた
海の中のぽこぽこいう泡や
青や黄緑や
群青の中に
わたしたちの
かつての
記憶や息吹が
詰まっている
そこに足をつければ
かつての
愛が
身体を
のぼってきて
眠っていた
遠い記憶を呼びさまし
魂を
癒して
くれるだろう
転ばないように
いつも杖をもっていたら
3本足か4本足の
生き物になってしまう
転ぶかもしれないけれど
受け身をとって
すばやく立ち直る方がいい
もしかしたら
何かが飛んできて
よけるために
とっさに
かがんだり
ジャンプしたりする
必要があるかもしれない
そんなとき杖は邪魔になる
だから
何かがあれば
絶対安全ということはなくて
その場その場で
智慧をつかって
臨機応変に
判断する
必要があるんだろう
石の上にも三年というけれど
その3倍の9年以上
石の上で過ごしたら
お尻も
腰も
背骨も
肩も
首も
バキバキに
ならざるを得ない
それをほぐすのに
さらに3年
ようやく
身体が
やわらかくなり
新しい道を
歩むための
わらじも完成
石の上の
経験も
大いに役立ち
自分の
殻も
大きく
頑丈になったことに
氣付く
これまでのたくさんの
経験を与えていただき
ありがとうございました
これから
もっともっと
強く
逞しく
わたしだけの
繭をつくり
美しい
糸を
うみだします
片づけて
捨てて
捨てて
捨てて
片づけて
捨てて
ステテコ
すててこてんてん
そうおどけてみたくなるくらい
何年もかかって
無限に
捨て続けて
それでもなお
でてくるモノたち
笑っちゃうくらいに
いまはもう必要ないモノに
囲まれて
自らの城を
狭くして
生きてきたことか
空間と
空氣を
自分に
とりもどす作業
それが
無限断捨離
もう間もなく
自分だけの美しい
城に
なるであろう




