台風が

 

空をきれいに

 

拭き上げたあと

 

満月が

 

やってきた

 

本当に

 

まんまるで

 

すばらしく

 

まんまる

 

くっきり

 

はっきり

 

うさぎもみえる

 

まばゆい光線が

 

八つのびて

 

準備万端

 

あれ

 

もしかして

 

少しまん丸が

 

上から

 

欠けてきたかも

 

まだ日付も変わったばかり

 

予想より早い

 

でも

 

氣のせいではなく

 

やっぱり

 

はっきり

 

欠けてきて

 

おに

 

にゃんこ

 

そして

 

三日月へとすすむ

 

そうか

 

今日は

 

一晩で

 

満月から新月へ

 

そしてまた

 

満月に戻る夜

 

三日月に祈って

 

目を開けたら

 

暗くなった夜空から

 

大きな流れ星が

 

上からまっすぐ

 

降ってきて

 

三日月を

 

彩る

 

新月になると

 

うっすらと赤いボタンが空にある

 

お日さまと

 

お月さまの

 

みえる大きさは

 

きっかり

 

同じなんだということに

 

あらためて

 

驚く

 

赤いボタンの時間は

 

ここまでの道のりからは

 

想像もできないくらい

 

とても長い

 

いつか

 

光がまた出てくると

 

思いながら

 

待っていたけれど

 

3が3つならぶころ

 

とうとう

 

眠ってしまった

 

そして

 

赤いボタンは

 

寝静まる世界を

 

完全に

 

掌握

 

したんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

必要なものが

 

すぐに

 

見つかって

 

適材適所で

 

ささっと

 

使えたら

 

どんなに

 

氣持ちいいだろう

 

いらないものばかり

 

だと思いながら

 

いつか

 

いるかもしれない

 

の粘着力は大きい

 

そのねばねばにくっついて

 

いろんなものが

 

居座ろうとする

 

早く

 

出ていってもらおうと

 

思うのに

 

ちょっとした

 

なつかしさに

 

つけこまれる

 

ああ

 

こんなときも

 

あったね

 

とか

 

まだあったんだ

 

という具合に

 

この

 

サバイバルゲームに

 

本日付で

 

負けを喫すると

 

おそらく

 

10年越しに

 

なってしまうから

 

身も心も

 

ジャンヌダルク

 

一掃するわ

 

さようなら

 

 

 

 

 

 

 

切磋琢磨

 

している間はいいけれど

 

いつまでも

 

きりのない

 

ものには

 

自分で

 

切り込みを入れる

 

すると

 

そこから

 

自然と

 

さけ目が広がっていき

 

とうとうちぎれて

 

飛んでいくものもあれば

 

剥がれ落ちていく

 

ものもある

 

わたしは

 

遥かに

 

軽やかになり

 

世界を

 

俯瞰することができるようになる

 

 

 

 

もぐらになって

 

真っ暗な

 

世界で

 

暮らそう

 

暗そうな

 

世界?

 

とんでもない

 

鼻がよく利く

 

耳もよく聞こえる

 

目で見る世界が

 

すべてじゃないんだよ

 

試しに

 

やってみよう

 

土を掘ったら

 

ひんやりして

 

涼しくて氣持ちいい

 

土をかぶったら

 

重くて大変そう

 

うまく

 

トンネルをつくれば

 

スペースがあるから

 

重すぎない

 

トンネルを

 

掘って

 

掘って

 

掘り進めよう

 

だんだん

 

あたたかく

 

なってくる

 

ねえ

 

知ってる?

 

地面の

 

奥の

 

奥の

 

奥は

 

お日さまみたいに

 

あったかいんだ

 

この地球の

 

真ん中は

 

とっても

 

熱い

 

熱い

 

愛にみちあふれたハート

 

 

反省反省

 

また

 

反省

 

更新更新

 

また

 

更新

 

そうして

 

あらためて

 

身の回りと

 

向き合うと

 

ほんとうに

 

不思議におもう

 

どうやって

 

いままで

 

折り合いを

 

つけてきたんだろう

 

どうして

 

ここで

 

やっていけると

 

思っていたんだろう

 

全然

 

はまらない

 

パズルのピースが

 

わたしなのに

 

ここに

 

こうやって

 

息をしている

 

わたしを

 

不思議そうに

 

見る人たち

 

ただ

 

そこに

 

いるだけで

 

浮いてしまうのが

 

わたしなのに

 

でも

 

いまは

 

もう

 

その視線も

 

こわくない

 

わたしの

 

視線の先には

 

わたしだけが

 

いるから

 

わたしの

 

目の前には

 

未来だけが

 

あるから