一本のろうそくに

 

火を灯し

 

じっと

 

みつめる

 

炎はゆらめき

 

わたしの

 

呼吸に合わせて

 

炎の形を

 

変えていく

 

火に語りかける

 

火は

 

ことばを

 

呑み込み

 

燃やし

 

同意する

 

同意しないときは

 

身をよじって

 

黒い煙を吐き出す

 

わたしは

 

雨の

 

聖夜に

 

ここにいます

 

来年は

 

もっともっと

 

自分にまっすぐ

 

世界に

 

まっすぐ

 

向き合います

 

余計なものを

 

そぎ落とし

 

炎の

 

真ん中の

 

高い

 

高い

 

温度の

 

炉のように

 

内面に

 

熱量を蓄え

 

世界に

 

大きな

 

エネルギーを

 

放ちます

 

 

 

時間の

 

流れは

 

いくつもあって

 

自分が

 

望む

 

未来に

 

つづく

 

時間に

 

乗り換える

 

その

 

勇氣があれば

 

その

 

軽やかさが

 

あれば

 

ナイアガラの滝へ向かう

 

河のように

 

いつか

 

世界の果てへ

 

真っ逆さまに

 

なることはない

 

 

 

日々が

 

飛ぶように

 

過ぎていく

 

その速さに

 

呼吸を

 

合わせて

 

飛び乗る

 

乗ってしまえば

 

自分も

 

その速さで

 

生きることになるから

 

まるで

 

まわる

 

地球の

 

地上にいるのと

 

同じ

 

動いていない

 

場所にいるようでいて

 

自分が

 

少し動くだけで

 

実は

 

ものすごい

 

スピードで

 

飛び回っている

 

だから

 

どんなときだって

 

自分ひとりで

 

がんばっているようでいて

 

わたしたちは

 

地球や

 

宇宙の

 

恩恵を

 

日々

 

全身全霊で

 

受け続けている

 

そのことに

 

感謝して

 

ここから

 

空に

 

誓う

 

決して

 

無為に

 

生きることなく

 

わたしを

 

最高

 

最善に

 

日々

 

磨き続けます

 

 

 

自分のことを

 

ちっぽけだなんて

 

誰が

 

言ったんだ

 

誰も言っていないのに

 

そう思い込んでいるだけ

 

ぽけっと

 

ぽっけに手を入れていないで

 

できること

 

いっぱいあるよ

 

なんとなく

 

おセンチになっているのは

 

日が短いからかもよ

 

ここから

 

陰極まって

 

陽となす

 

自分を

 

信じさえすれば

 

どんなときにも

 

反転できる

 

ひとと比べさえしなければ

 

決して

 

ひとりぼっちじゃないし

 

ちっぽけでもない

 

どんなに頭が重くとも

 

うつむきさえしなければ

 

どんな暗闇にも

 

光が射す

 

どんなに足がつかれても

 

歩むことを

 

やめなければ

 

世界が

 

輝く道を

 

用意してくれる

 

 

 

 

 

 

 

わっかを描く

 

円を描く

 

そんな

 

簡単なことの

 

はずなのに

 

ちょっといびつ

 

最初と最後が

 

ぴったりじゃなくて

 

ももみたいな

 

うめみたいな

 

まる

 

絵描きさんには

 

なれないかしら

 

それでも

 

機械で

 

書いたような

 

まるは

 

ぴったり

 

閉じていて

 

だれも

 

入り込む

 

余地がない

 

ぐるぐる

 

ぐるぐる

 

いつだって

 

堂々巡り

 

安心かもしれないけれど

 

新しい

 

風を入れるには

 

少し

 

隙や余地が必要だね

 

だから

 

どんな

 

わっかだって

 

大丈夫

 

絵描きさんにだって

 

なんだって

 

望めば

 

何にでも

 

なれるよ

 

手間ひまは

 

かかるけれど

 

それさえ

 

惜しまなければ