大学生になったら

 

車の免許をとる

 

そういう

 

既定路線を歩んで

 

鉄のお馬さんとの

 

お付き合いがはじまった

 

最初は

 

家族の車で

 

試し乗り

 

働いたら

 

自分のお馬さんを

 

選んで

 

所有して

 

いっぱしの

 

大人になった

 

氣がしたもんだ

 

でもね

 

いつかは

 

鉄のお馬さんを

 

手放すときがくることを

 

うすうす感じてもいた

 

だって

 

鉄のお馬さんは

 

途轍もなく強いけれど

 

動かしているのは

 

わたしという

 

氣分にも集中力にもムラがある

 

完璧にはほど遠い存在

 

そのことの

 

危うさに

 

氣付かないふりをして

 

到底自分では

 

走っても

 

自転車をこいでも

 

かなわないスピードで

 

いままで

 

鉄のお馬さんを

 

走らせてきた

 

そのスピード感が

 

少し前から

 

ハンドルを握るわたしを

 

おののかせる

 

ようになり

 

潮時がきたことを知る

 

鉄のお馬さんは

 

別の飼い主さんに

 

かわいがって

 

いただきます

 

いままで

 

ありがとう