昨日、ある女性と話していて、
ふと浮かんだ、”どん底”にまつわる思い出。
私なりに掴んだ”どん底の底を塞ぐ”方法を話していたら、
なんとなく、ブログに記事にして残しておきたくなりました。
思い立ったら、吉日!で、久しぶりに筆をとりました↑
数年前、
極貧で、大変だった時、
「どん底に落ちてしまえば、あとは這い上がるだけ!」
と、とある金髪ヘアのお方がおっしゃっているのを聞いて、
「え!?私のどん底は、底なしだけど!」と思っていました。
どこが”どん底”なのか?!
毎日、どん底なのに、どんどん、どん底が底無しに、下へ下へと落ちてゆく日々。
何をしても、どんなに頑張っても、これ以下はないと思うどん底の底が、何度も開いて、更なるどん底へ落ちてゆく。
もう、毎日落ちないでいることが想像できないほどに、どんどんどんどん落ちてゆく。
負のスパイラルへ入り、底なしのどん底へまっしぐら。
ようやく底が見えたと思っても、”まだまだありまっせ〜”と、どん底の底が開く日々。
もう嫌だ!
もう嫌だ!
いい加減、私の人生なんて、なんの意味もないのに、なんで生きているんだ!
もう、こんなに苦しいのは嫌だ!
早く死にたい!
こんな私なんて、この世に必要ないんだ!
早く、死なせてくれ!
と、
交番に表示されている「本日の交通事故死傷者」をみては、
「今日もどこかで不本意な死を迎えている人がいる。
私が代わってあげるのにと、どうして私じゃないの?!」
と、
亡くなった人が羨ましく思う日々。
いつまでも消えない自殺願望は、中学1年生から始まって、社会人になっても続いていました。
そんな私の人生は、一見、側から見ると、普通の幸せなOLに見えていたかもしれないけれど、
内情は、生きる意味を見つけられず、勤め先でもなんの役にも立たないどころか、会社や関連会社の障害になるようなことばかりやらかしまくり、前代未聞な大問題の発生装置となりはて、情けないのと恥ずかしいのとばかりの毎日を過ごしていました。
華の20代のはずが、地獄の20代。
呪われた20代。。。
同僚ともうまくいかず、毎日、常軌を逸したイジメ(?)に遭う日々。
私には、そんな気はなくても、私が正しいと思う事を人に押し付けてしまうところがあるらしく、それに反感をもった同僚が、想定外の反撃を繰り広げてきて、あわわわわわ〜&とほほのほ〜の毎日。
どうしてこんなことになってしまうんだろ。。。
何にも気付けずに、毎日毎日辛いまんま同じことの繰り返しの日々。
流石に、これはもう、死んだ方がいいかもしれないと思ったある日、大学時代の友人が、新聞の切り抜きをくれました。
「MICA MUSIC LABORATORY 生徒募集」
ずっと歌手になりたかった私が、全くその道に進めないまま死のうとしているのを心配して、友人のお父さんが、この新聞広告を見つけてくれたとのことでした。
「とりあえず、ボイストレーニング受けてみたら?芸能界って、どうやったら入れるのかわからないけど、ここの主催はユーミンの旦那さんだし、繋がりが持てるかもしれないし。」
と。
そこで、どうせ死ぬんだから、一番やってみたかったことをやってみてから死のうと思い、通うことに。
これが、私の人生の本当のスタートとなりました。
生まれた時から、一番やりたかったことに挑戦することが、死ぬ前に一番やりたかったこと。
歌手になりたいという思いが大きすぎて、それが実現しないという事実に直面することが怖くて、全く一歩を踏み出せないまま、23歳になっていました。
とはいえ、ここから、次々に様々な出会いがあり、この学校以外の出会いにも恵まれ、今に至ります。
人生の扉を開くのは、自分自身。
自分の人生は、自分にしか切り拓くことはできない。
死を、本当の意味で意識した時、本当の自分に出会えるのかもしれない。
💘(=´∀`)人(´∀`=)💘(=´∀`)人(´∀`=)💘(=´∀`)人(´∀`=)💘
とまぁ、そんなこんなで始まった、本当の自分の人生を生きる道というのは、それはそれなりにとてつもなく大変なものでした。
言葉では言い尽くせないし、人には言えないようないろんなことが巻き起こり、他人に話せないことが多くなり、
へぇ〜こういうことなんだ〜
ほ〜、他人に言えないことって、本当にあるんだ〜
っていう、所謂大人の世界というか、
言葉に出来ない、というより、言葉にしてはいけない色んなことが、この世の中にはあるという、この世の奥深さを知る旅にもなりました。
私にとっては目新しい、不思議の世界への旅が始まりましたが、この旅を幼少の頃から始めている人もたくさんいました。
。。。というより、私みたいに、人生の途中からこの世界に自らの意思で進み出る人ってあまりおらず、かなり珍しがられつつも、全く相手にもされないというか。。。
全く噛み合わない。。。。。
前にいたごく普通の世界よりも噛み合わない。
まさに、”魑魅魍魎+野生の世界”。
前にいた世界は、よく手入れされた動物園。
さて、動物園での脱落者は、”魑魅魍魎+野生の世界”で生きていけるのか?
でも、自分で決めた道。
ここまできたら、進むしかない。
とはいえ、その道の険しいことと言ったら、もう〜。ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
あまりのこちらの世界の厳しさに、死にたいなんて思ってる暇もなくなり、ひたすら生きることに必死な毎日。
それでも、さまざまな要素が重なり、なかなか思うような収入を得られず、家賃も払えず、何年も経ってしまい、滞納金額も500万円に届こうとしたある日、マンションの管理人さんから呼び止められる。
「佐藤さん、大丈夫?」
「あ、はい、、、」
「家賃、いつになったら払えるかな?」
「あ、、、、」
「大家さんとっても優しい人だから、怒ってるわけじゃないけど、佐藤さんのこととても心配していてね、どうしてるか聞いてくれって。」
「はい。。。。いつも本当にすみません。」
「それは良いんだけど、ここの家賃高いでしょ。もっと安いところに引っ越すのはどうかって。」
「あ、、、」
「別に、お金返せないからって、ここに居続けることはないのよ。」
「・・・え?! はい。。。でも、、、」
「毎月、全額じゃなくても、2万円でも1万円でも良いから、払う意志があるなら、半額でもいくらでも良いから、払えば、大家さんも納得すると思うの。。。1万円くらいなら払える?」
「。。。はい。」
「じゃ、本当に払える金額でいいから、払ってくれれば、大家さんも大丈夫だから、払ってね。」
「。。。はい、本当にすみません。」
「良いのよ、それと、家賃払いますという意思を大家さんに伝えて欲しいの。私が渡しておくから、出来れば、一言でも良いから、紙に書いてくれない?」
「はい、わかりました。」
「とにかく、体だけは大事にしてね。エアコンもつけてね。」
私は、それまで、自分さえ我慢すればそれでおさまるなら、それでいい。
自分が飢えても、飢え死にしても、私が我慢してなんとか他の人が助かるなら、そのうち状況がよくなるなら、いくらでも我慢する。。。
と思っていました。
そして、そんな自分が良い人間だとも思っていました。
でも、その我慢が、大家さんに多大なご迷惑をかけていたことを、この後の大家さんとの手紙のやり取りで、初めて知る事になったのでした。
大家さんから頂いたお手紙は、厳しさの中に大きな優しさのある素晴らしいものでした。
私は、こんな素晴らしい人に多大な迷惑をかけていたんだと知り、申し訳ないのと、悔しいのと、悲しいのとで、胸がいっぱいになりました。
こんなに迷惑をかけ続けている、面識もない私に対して、本気で心配してくれていて、そんな大きな愛情に感動。
そして、私は、私を犠牲にしているつもりが、自分以外の大恩人までも勝手に犠牲にしていたんだと知り、もう2度と、自分を犠牲にしないと心に決めたのでした。
それに、自分が我慢することは、自分は気持ちいいけど、相手のために良いことは何もなく、単に相手をダメ人間にしてしまう事にも気づいたのでした。
この時、私の人生の第二の扉が開いたような気がします。
私はもう、自分を犠牲にしない。
そして、人を犠牲にしない。
人は、互いに助け合って生きるものなのだから、自分だけが我慢するのは良くないし、相手を甘やかすことは、自分以外の大切な誰かをも犠牲にする事になる。
だから、2度と自己犠牲はしない。。。と。
すると、不思議なことに、そう決めただけなのに、みるみる人生が好転していったのです。
相手に直接何か言わなくても、相手が自ら気づいて、ちゃんとお金を払ってくれるようになったり、物の道理が通るようになりました。
たった、私の中での決意が、誰にも表明しなくても、周囲にそれが無言で伝わってゆくようで、やった分だけの収入をきちんと得られるようになったのでした。
それから、また、東日本大震災があったり、色々あって、再び困窮することもありましたが、それ以後は、ギリギリ生活はできるようになり、滞納金も完済できて、今では、生活に困ることもなくなりました。
「どん底」の底の落とし穴に気づいたおかげで、以来、どん底の底は、しっかりと締まり、浮上することが出来たのでした。
自分の中で「自分はいつも我慢して、人を優先してあげる、良い人間なんだ。」と思っていた自負心が、まさか、自分の落とし穴だったとは。。。
小さい頃、「美希は、いつも妹に遠慮して我慢ばっかりしている!」と、叔母がとても心配していて、
「美希、我慢しなくて良いんだよ!もっと素直に、やりたいことは、やりたい!嫌なことは、嫌って言って良いんだよ!」
とよく言われていたけれど、その時すでに、やりたい事も嫌なことも、自分の中では消えていて、我慢していることすら気づいていなかったので、余計なお世話と思っていた。
とにもかくにも、こうして私の人生の第二の扉が開いたのでした〜✨
どん底の底の落とし穴は、自分で気づかない限り、閉まらない。
でも、気づくことが出来たら、ちゃんと底の蓋が締まって、あとは浮上するだけ✨✨✨
”どん底”の蓋は、自分でしっかりと締めましょう❣️
という思いを込めて、底の下の線をしっかりと書きました👍