かけらから宇宙は始まり、人類は誕生する。 | 不思議大好き☆358☆

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不思議大好き☆358☆のブログ。
アート、雑貨、音楽、不思議で心ひかれる世界を言葉で表現し描き、伝えられたら良いな、と想います。

このところ夏から秋までの出来事を

ブログに綴ってきたけれど、


秋も深まり、気持ちも環境も、

ほぼ落ちついてきたので、


重めの話題をアップしようかと思う。


ただし、いきなりヘビーなのは

わたしも気がひけるので、


その前に少しLIGHTというか、

一拍を置くことにし


あることを思い出したので

そちらから先に書いてみようと思う。


LIGHTな感じといえば、前々回の


『テート美術館展 LIGHT光―ターナー、印象派から現代へ(国立新美術館)』




今回の記事は、イメージで言えば、

こちらかな?


ペー・ホワイト 2004年
「ぶら下がったかけら」

わたしには、この作品の
ぶら下がっているかけらは、

宇宙空間に無数に散らばる
粒子に見える、ということを

前提として伝えつつ、本題に
(前置き長くて、すみません。)


「情報と人類の進化」


それは、かなり前に

テレビのバラエティー番組で、


左利きは右利きに比べ

日常生活において

圧倒的なストレスがあると


心理学の専門家が言っていた。


なぜかというと、ほとんどの物が

右利きの人間を基準にデザインされているから、という事だった。


そして、それを一緒に視ていた息子が、

うんうん、と頷いていた。


左利きしか、わからない不自由さが

あるんだよ、と左利きの息子は、

言っていた。


そうなんだ、でも最近は

左利き用のハサミとかあるじゃない?


とわたしが言うと、

息子は(わかってないな、という顔で)


あー、あるけど

建造物はほとんど

右利き用にデザインされてるじゃない


作業の時とかに左手で

開かなくて

右手に変える時もあったり、


何かしようとして、

タイミングがズレる時が

あったりするんだ。


そうなんだよな……

左利きの不便さは、右利きには

わからない部分があるんだよ。


……そうなんだよ、

わからないんだけど

わかりたい、と思う。

 

かつての右利き優勢、左利き劣勢に

傾いていた社会において、


昔の親は左利きの我が子を

右利きにすべく、


左手で持った箸や鉛筆を

無理やり右手に持ちかえさせていた。


わたしの子供だった頃は

それがスタンダードで

みんな疑うべくもなく、むしろ


よかれと思って

持ちかえさせていて、

 

それこそがストレスの

根源であることを人類は

知らずにいた。



以前わたしがデザインを学んだ時、


段差の解消など

世の中に存在するバリアをなくすのが、

デザインのバリアフリーであり、


更に、その考えを進化させたのが

ユニバーサルデザインであると、


最初からバリアがない建築や

デザインがユニバーサルデザイン

であると、教わった。


今では公共の建造物のほとんどが、

歴史的意匠など特殊な場合を除いて、

ユニバーサルデザインを採用している。


以前にこの番組で、生物学の先生が

人類の進化について、


「人類はスパイラル(螺旋)状に

進化していく」


と言っていた。


たとえ元に戻ったように見えても、

それはループのひと回りである、と


その時、そういうことなんだな~と、

わたしは妙に納得した。


歴史はめぐる、とか

時代はまわる、とか


懐古主義とかレトロブームとか、


時代が戻ったようにみえても、

螺旋上なのだから


実は一段階上っている。 


時代は変わるが、

良いものは残るのでリバイバルする。


昭和の時代のシティポップスが

世界各地で人気が出ている?のも、


同様な理由からなのかもしれない。


いいものは、いい。からね


そうやって、まわり、まわって

進化していくとすれば、


様々な違いに対して理解を深めて

より、よい形になってゆく


実際、デザインの世界では

様々なアプローチにより、

ユニバーサルに変わりつつある。


しかし物ではなく、人の

精神や心の在り方として


我々の心はバリアフリーから

ユニバーサルになれるのだろうか?


ある人の言葉を借りれば、

情報は

発信した時点で、そこに留まる。


だが人は、常に変わっていく。


情報とは、文字どおり「情に報いる」

ことが重要である。と、

その人は言っていた。 


大切なのは情報を精査し選択し

アップデートすること、


特に災害や戦争、また

今まで隠されていた真実が

明るみに出る時など、


間違った情報を信じたり、

アップデートをしないでいたりすると、


わたしたちは、とんでもない方向に

行くのではなかろうか?


そのような際に、重要なのは

精神の平明さ、つまり


ユニバーサルな意識であると、

わたしは思う。


わたしたちには

知覚の限界があり、


情報として留まった姿しか

視ることができない。

(ぶら下がった粒として)


まさに宙ぶらりん、である。


しかしながら、


人類も螺旋上に進化するなら、

宇宙も螺旋上に進化する、ならば


人が変われば、宇宙も変わる。


遠い遠い過去において、


かけらから宇宙は始まり


人類は誕生し、


その人類はいま、

螺旋状に進化しているのだから。




では次回は、いよいよ

宮澤賢治の『業の花びら』について

書きたいと思います。




では〜では、楽しい夢をふとん1ふとん2ふとん2ふとん3