通称「月刊ミュージカル誌」と呼んでいて、今は隔月発行となっている「ミュージカル誌」の最新号(9・10月号)を拝読。


特集は10月開幕の東宝「エリザベート」。表紙は主演の花總まりさんと愛希れいかさん。2020年版が全中止となり、2年ぶりのリベンジ公演。


2020年時は花總さんがラストのようなネット記事が出てたような気がしますが、今号には触れられず。私は卒業して欲しくない派なので少し安心しました。


それにしても、花總さんは1996年の宝塚初演からカウントすると26年。偉業。因みにその初演を東京では最前列で妻のお腹の中で観た娘(1996年11月生まれ)も今年26歳。将来は超絶宝塚ファンになると思っていたのですが残念。♪番狂わせ、面白い😀。



本題ですが、今号に、エリザ2名とトート3名のインタビュー記事が載っていて、花總さんが「特に好きなシーン」を語っておられます。


特にお好きなシーンはおありですか?

「実は、宝塚版の精神病院のシーンのラストが大好きだったのですが、東宝版ではそこが違うのでちょっぴり残念です」。


あの舞台奥が夕焼け色に染まり、そこに向かって♪私だけにを歌いながらゆっくりと進んでいくところ、ですね。


「魂の自由」

♪あー私の魂は旅を続けて

♪束縛されたまま

♪あなたのほうが自由


この後ですね。


「私だけに」

♪鳥のように解き放たれて

♪光目指し夜空飛び立つ

♪でも、見失わない、私だけは

(カチャっ、とルキーニに撮影される)


ここの♪私だけにが花總さんのお気に入りという事ですね。


で、東宝版はどうなっているのか、覚えてないので、映像で確認してみました。


東宝版はこの「私だけに」が無くて、「魂の自由」←病院の曲名が5倍ぐらいの長い曲になっていて、自分は何のために闘って来たのだと強い後悔を歌って終了でした。


因みに、ウィーン初演版の映像も再見したのですが、「魂の自由」を歌ってエリザが足早に退場。その後に発狂した病人が多数出て来て大混乱の中で次景へ。


最新のウィーン版は東宝版と同じみたいでした。正確には東宝版がウィーン版を踏襲したとは思いますが、周知の通り、この作品は小池先生のアイデアが海外版に採用された場面も多いので、どちらが先かは自信ないです。


これを機会に雪組初演版も再見しました。本当に素晴らしい。大感動。東宝版は東宝版で良いところもありますが、やはり、宝塚版のほうか何倍も好きです。そして、雪組初演キャスト、初演スタッフの方々は本当に偉大だと改めて思いました。


 宝塚版(♪「魂の自由」~♪「私だけに」リプライズ」)

 東宝版(♪「魂の自由」のみ)

初演ウィーン版(♪「魂の自由」のみ)

最新ウィーン版(♪「魂の自由」)日本語歌詞付き