先日の「エリザベート」前夜祭のスカステ放送で、永久輝さんの「ドイツのドレスデンで見た「エリザベート」、シェーンブルンバージョン、ゼンパーオーパー劇場で、原語で作品を浴びた感覚が忘れられません」という話が紹介されていて、どんな公演か検索しました。

特に気になった「シェーンブルンバージョン」という言葉。調べたところ、30周年記念でシェーンブルン宮殿で上演された野外版を劇場向けに再構築したもので、ドイツなど世界ツアーが行われ、実は私もこのカンパニーが北京に来た時に見に行ったものでした。

ツアー版と言っても本格的で、私も原語の「エリザベート」のエネルギーを「浴びた」感じで、印象的だったのは、若手エリザベート役というのがあり、♪私だけにの二番で若手エリザベートから本役エリザベートに変わるのです。この趣向が標準になるかもです。

改めて『エリザベート』が興行的に面白いと思うのは、同じ作品、同じ楽曲でありながら、国や劇場によって演出や解釈がかなり違うこと。昔に見たウィーン版のトートは終幕でキスして床に倒れたエリザベートをゴミのように蹴り捨ててました💦。

『オペラ座の怪人』や『ムーラン・ルージュ!』等はどの国で見ても同じ演出ですか、『エリザベート』はライセンス先の劇場がそれぞれの文化や俳優に合わせて作品を作り上げる事が認められていて、ネットで見る舞台は国によって異なる演出なのが楽しいです。因みにその第一号が宝塚なのが宝塚ファンとして誇らしい限りです。

30年以上前にウィーンで生まれた一つの作品が、国境を越えるたびに少しずつ姿を変え、それぞれの土地で新しい『エリザベート』になっていく。改めて、この作品の作者の懐の深さを感じます。私も永久輝さんが見たバージョンを見てみたいです。


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