この本を読んでいて、「これって卓球の用具にも相通じるものがあるのではと思いました。
やはり、卓球用具にこだわり、自分に合った良い用具を使用することが大事であると思います。
◉「空海さんの言葉」より
地の章
あなたと私をつくる言葉
弘法大師は、やっぱり筆を選びませんよね?
選びます。
製作もさせて吟味します。
技術のすぐれた職人は利(き)れる刀を用い、
文字を巧みに書く人は必ず良筆を用いるものである。
良工は先ず其の刀を利(と)くし、能書は必ず好筆を用う。
(弘法大師空海「遍照発揮性霊集」巻第四)
◉道具を選ぶ
「弘法筆を選ばず」といえば、「弘法」を用いたことわざとして、とてもポピュラーな存在で、もちろん「弘法大師のように文字を書くのが上手な人は、筆を選ばない。
つまり「本当に技術の高い人は道具を選ばないものだ」という意味ですよね。
しかし、その言葉とはまったく逆の言葉を弘法大師が残されていることに気づきました。
この言葉は、皇太子時代の淳和天皇の命に従って、タヌキの毛でできた筆を弘法大師が筆工に製作させ、献上する際の手紙に出てくる言葉です。
現代に目を向けても、優秀なスポーツ選手や演奏家、料理家などの大半が「道具」にこだわり抜き、多くの場合、熟練の名人である職人をパートナーとしていることが多いです。
私たちの生活においても、何かがうまくいかないなと思うとき「道具」の選択を今まで以上に大切にしてみたり、物事を始めるとき「物」にもこだわってみるのも、いい方法です。
熟練した人達こそ、物である道具の大切さを知っています。「技術」と「道具」の両方が大事なわけです。
「正しいさとりを開き、つねに幸あり、瞑想に専念している思慮ある人々は、世間から離れた静けさを楽しむ。神々でさえも、かれらを羨む」
(「ウダーナヴァルガ」第21章9)
この仏典にもあるように、仏教において修行に適した場所は多くの場合「世間から離れた静かな場所」とされます。
弘法大師もこの手紙の中で、「すぐれた物を用いる」ということとともに、「適した物を用いる」ことについて言葉を続けています。
単に高価であったり世間の評価の高いものを探すのではなく、状況に適した、あなたに合った物を吟味してみてください。
そして人間の「体」も、ある意味では、大切な「道具」のひとつです。しっかりメンテナンスし、今よりも大切にしてみてください。体はあなたにとって、書道における、筆のような存在です。
◉まとめ(私的感想)
●「技術」と「道具」の両方が大事!
● 自分に合った道具を用いる!
● 体のメンテナンスも大切に!
