「バーミンガム77」は現代卓球に通用するか? | ペン表卓球への道

ペン表卓球への道

大阪市在住のサラリーマンです。趣味は、卓球、読書などです。大学時代までやっていた卓球を再開しました。現在、卓球練習を週1回2時間、試合を月2回のペースでやってます。

「バーミンガム77」は現代卓球に通用するか?


 現代卓球において、このラケットを当時と同じ感覚で使うのはかなりハードルが高いですが、独自のスタイルを貫くなら「唯一無二の武器」になり得ます。



 歴史的背景と比較、そして現代での立ち位置を整理しました。


1. 各時代の比較


 TSP期からVICTAS期へバーミンガム77は、1977年世界選手権優勝者の河野満氏が使用していたモデルのレプリカです。


 基本的な構成(木材5枚合板・厚さ)は変わっていませんが、製造時期によってフィーリングが異なります。


 時代ブランドとしての特徴は、発売当初TSP「河野満」モデルとしての色彩が強く、木材の質が非常に高い。打球感は芯があるが、現代の基準からするとかなり「ソフト」に感じます。


 中・後期TSPカタログの定番商品で、安定した供給がありました。ブレード厚が微調整され、少しずつ弾みを意識した作りになっています。


 現在、TSPとVICTASブランド統合によりVICTASブランドへ。表面の仕上げや接着剤の変化により、昔のモデルに比べると少し「硬く、弾む」印象を受けるユーザーが多いです。


 昔のバーミンガム77は、セルロイドボールを「掴んで飛ばす」感覚が強かったですが、VICTAS版はプラスチックボールに対応するためか、やや現代的な打球感にアップデートされています。



2. 現代卓球で通用するか?


 現代卓球は「ボールの回転が落ち、スピードとパワーが重視される」環境です。


(弱み)

・飛距離の不足

 5枚合板かつコンパクトなブレードのため、中陣・後陣に下がるとパワー負けします。


・スイートスポットの狭さ

 特殊素材(カーボン等)に慣れた選手からすると、打球のムラが大きく感じられます。


(強み)

・台上・前陣の操作性

 現代の高速卓球において、短いボールの処理やストップ、フリックのやりやすさは天下一品です。


・「面」で打つ技術

 スマッシュやミート打ちの正確性は、特殊素材ラケットにはない「吸いつき」があります。


・現代的な「粒高・表ソフト」との相性

 相手の威力を吸収しつつ、コースを突くブロックマンや前陣速攻スタイルなら、今でも十分通用します。



3. 現代で使うための「処方箋」


 もし今、バーミンガム77をメインで使うなら、以下のカスタマイズが現実的です。


・ラバー選び

 ラケット自体の弾みが控えめなので、硬めのハイテンション裏ソフトや、変化幅の大きい表ソフトを貼るのがセオリーです。


 戦術ドライブの引き合いに付き合うのではなく、ピタ止まりするブロックや、ナックル性のショートで相手を翻弄する「いぶし銀」なプレーに特化することをおすすめします。



 ラバーはモリストSPかV>102か!どちらも現代の表ソフトを代表する名作ですが、バーミンガム77に合わせるとなると、かなり尖った(しかし理にかなった)面白い組み合わせになります。


 ラケットの「球持ちの良さ」と、ラバーの「弾み・スピード」をどう相殺(あるいは増幅)させるかが鍵です。


モリストSP✖️バーミンガム77


【スタイル:変化とコントロールの超前陣攻守】


  • 相性:★★★☆☆
  • 打球感 : 柔らかめ。ラケットのしなりと、モリストSPの食い込みの良さが合わさり、非常に高いコントロール性能を発揮します。
  • メリット: 「止める」技術が抜群にやりやすくなります。モリストSP特有のナックルが出やすく、バーミンガムの低弾道と相まって、相手にとって非常に打ちづらい低い弾道を維持できます。
  • 懸念点: どちらも「食い込む」性質があるため、強打した際にエネルギーロスを感じるかもしれません。「バチン!」と弾くよりも、コースを突いて振り回す展開に向いています。


VICTAS V>102✖️バーミンガム77


【スタイル:威力を補う現代版前陣速攻】


  • 相性:★★★★★
  • 打球感: 適度にシャープ。V>102はテンションが強く、横目のため回転もかかります。バーミンガムの「弾みの弱さ」をラバーの「スピード性能」でカバーする、非常にバランスの良い構成です。
  • メリット: バーミンガムの弱点である「決定力不足」をV>102の弾みが補ってくれます。自分から打っていく時のスピード感は、こちらの方が現代卓球に近い感覚になります。
  • 懸念点: モリストSPに比べると少し飛び出すため、バーミンガム特有の「台のギリギリに落とす」ような繊細なタッチには少し慣れが必要です。


結論:どちらが現代卓球にマッチしているか?


 個人的なオススメは V>102 です。

現代のプラスチックボールは空気抵抗が大きく失速しやすいため、バーミンガム77のような木材の打球感が強いラケットには、V>102のような「自分からスピードを出せるラバー」を貼ることで、パワー不足を解消しつつ、木材のコントロールを活かすことができます。


(ワンポイント・アドバイス)

 もし「もっとスマッシュの威力が欲しい」と感じているなら、V>102を。 逆に「相手の強打を徹底的にブロックで振り回したい」なら、モリストSPがその味を引き出してくれます。