「メンタルを考えよう」(岡沢祥訓著)を読む | ペン表卓球への道

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大阪市在住のサラリーマンです。趣味は、卓球、読書などです。大学時代までやっていた卓球を再開しました。現在、卓球練習を週1回2時間、試合を月2回のペースでやってます。

 今日は「メンタルを考えよう」(岡沢祥訓著・卓球王国ブックス)を読むと題してブログしたいと思います。

 今では、なかなか入手困難となっている岡沢祥訓氏の本「メンタルを考えよう」(22年前の本)の紹介です。

 この本は、サブタイトルを「卓球に学ぶスポーツ心理学」としており、数少ない卓球に特化したメンタル本と言えます。


「メンタルを考えよう」(岡沢祥訓著)

   2001年12月10日初版発行 ( 卓球王国ブックス)




CONTENTS

プロローグ

第1章
メンタルの考え方とその方法

1、思考をプラスに
・自分のやり方を見つけ、プラス思考にする
・ラケット裏面にメモを書く
・自分だけの儀式や暗示
・セルフトーク(独り言)を使う
・ガッツポーズをする、手足を動かす

2、平常心とリラックス
3、思い込みによるスランプ
4、成長するための決断力
5、自作自演のコンプレックス
6、うまく使おう「暗示」の効果
7、伸びない時期は次へのステップ
8、メンタル面でのコンディショニング
9、敗北を恐れないチャレンジャー



第2章
与えられた環境でベストを尽くす

1、意識と工夫で逆境に打ち克つ
2、コーチなしでも強くなれる!?
3、休んだあとに強くなる
4、どっちがお得?名門と無名
5、みんなで強くなるチームワーク
6、チーム内の人間関係

7、あなたを変える目標設定
・まず、結果目標を立て、技術的な目標を具体化していく
①「パフォーマンス(成績目標)指向性」
②「マスタリー(熟練)指向性」
①②のバランスが大切

・具体的な技術目標を設定することで、夢が目標に変わる

・目標達成のために、具体的な数値目標を定期的にチェックする

・夢を実現させる目標設定の方法とは
①目標の3段階設定
②目標設定を紙に書き記す



第3章
試合中のポジティブな考え方が勝利をつかむ

1、試合でのアガリ
2、試合の時は強気でいこう
3、ポーカーフェイスは自信の表れ
4、試合中の「逆転」の心理
5、自分と相手への応援をプラスに
6、試合中の大声は有効か
7、試合中の間合いの取り方
8、試合中にイライラする時



第4章
試合前・試合後に何をなすべきか

1、眠れない試合の前夜
2、対戦相手の心理を読む
3、試合前、試合中のマイナス行動
4、本当に役立つ試合の反省
5、敗戦を生かす反省の仕方



第5章
指導者のためのメンタルマネジメント

1、選手のために指導を楽しむ
2、「燃え尽き症候群」にさせないために
3、ロボット選手から自立した選手へ
4、選手をダメにするコーチング
5、効果的なベンチコーチ
6、効果的なミーティング
7、コーチと選手が親子の場合
8、指導者にこそ必要な反省



第6章
選手に贈るメンタル・メッセージ

1、初心者、初級者へのメッセージ
・初める時に、卓球のどんな部分が楽しいかをはっきりさせておく
(卓球のどんな点が楽しいのか、自分は何を卓球に求めるのだろうか)

・自信を持つことが、積極的な思考や行動を引き起こす

・たとえレベルが低くても、練習試合から多くのものが得られる

2、中級者へのメッセージ
・練習とは、できないことをできるようにしていくもの
(試合は練習のように、練習は試合のように)

・常にチャレンジ精神を忘れずに、積極的な気持ちで向かっていく(無謀→積極)

3、レディース選手へのメッセージ
・自分のもうひとつの世界として、卓球を心から楽しむ

・受容感(他人から受け容れられた、周囲の人たちと深く結びつきたい)の高さがレディースの特徴

・クラブ全体の目標設定をすることが、チームとしてのまとまりを生む

4、日本、世界のトップを狙う選手へのメッセージ
・敗戦を恐れない選手だけが、トッププレーヤーになれる

・自分のプレーに集中することで、社会からのプレッシャーを跳ね返す

・目の前の試合に集中すれば、壁は越えられる

・感謝の気持ちを忘れないチャンピオンになろう



第7章
スポーツにおけるメンタルの重要性

1、欧米と日本のスポーツ観の違い
2、根性主義の背景

3、「スポーツを楽しむ」とは
・日本では「楽しむ」イコール「楽をする」というイメージがある

・スポーツの楽しさとは、自己実現の楽しさ
(できなかったことができるようになる楽しさ)

・競技を続けていけば、たくさんの「楽しさ」が生まれてくる
「卓球を楽しんでいますか」、笑顔で「ハイ」

4、メンタルが体を動かし、技術を作る
・「心技体」の3つがそろって、初めて良いパフォーマンスが生まれる

・「自己への気づき」がなされていることが、メンタル強化の第一条件
(自分はどんな卓球を目指すのか、どんなプレーがやりたいのかをきちんと認識し、そのためには何が必要かをはっきりさせていなければならない)

・メンタルを充実させることが自信へとつながっていく


あとがき



岡澤祥訓:大阪体育大学特任教授、奈良教育大学名誉教授/日本スポーツ心理学会認定スポーツメンタルトレーニング上級指導士/卓球ナショナルチームのメンタ ルサポート(1982~2016年)、楽天イーグルス メンタルサポート(2010年~現在)ほか/監修『勝利をつかむ卓球最強のメンタルトレーニング』(メイツ出版)ほか。



(参考ブログ・参考文献)

「勝利をつかむ!卓球・最強のメンタルトレーニング」(岡沢祥訓著・メイツ出版)