2、1.2球目
1.サービス
1️⃣サービスの基本
サービスは初球攻撃できる唯一のボールです。
相手レシーブの強打を防ぎ、いかに3球目攻撃を有利に導くか、①コース、②スピン、③スピード、④モーションの組み立てが重要となります。
私事ですが特にロングサービスを積極的に使っていくことが大切で、横下回転サービスが有効であると思っています。
2️⃣私のサービス(参考)
現代卓球はフォアハンドサービスが主流ですが、私はバックハンド7割、フォアが3割でサービスを出しています。
バックハンドサービスは相手のフォア前に下回転とアップ、ミドルに下回転とナックルと上回転、バック深くにナックルと上回転を出してボールを浮かせたり、相手に払わせて3・5球目攻撃をしています。どちらかと言えばショートサービスから相手のレシーブボールを浮かせて先手攻撃するパターンが多いです。
また、フォアハンドサービスは、相手のバック深くとミドルに下回転、ナックル、横下回転、横上回転をショート・ロングに打ち分けて出しています。たまに相手のフォア前に下回転、フォアストレートに上回転サービスを出します。
特に、バックハンドのミドルへの上回転ショートサービスが得点源になっています。
どちらかと言えば試合ではサービスに頼ったり、単調になりがちです。
3️⃣理想のサービス
渡邊将人選手のフォアハンドサービスを参考にする。
(1)表ソフトのショートサービス
下回転とナックルは角度で出し分ける。
①下回転サービス
ボールの下側をとらえ、ふわっと山なりに速度は遅めに出す。
②ナックルサービス
ボールの後方をとらえ、ざくっと鋭く速度は速めに出す。
③上回転サービス
落下するボールに擦らず当てれば上回転になる。ボールが当たった後にラケットを返し、ころがして押し出すイメージで打つ。
(2)表ソフトのロングサービス
相手に打たせてからが勝負。相手を振り回す。回転量ではなく、3種類の軌道の変化を意識する。
①横回転ロングサービス
回転量よりもスピード重視、手首を使って、弾いて打つ。
②ナックルロングサービス
下回転を台に強くぶつけるイメージ、手首を使わずぶつけて打つ。
③上回転ロングサービス
YGのようにラケットを横へスライドさせて打つ。
卓球王国WEBで動画配信(右バージョン)あり。
4️⃣河野満選手のサービス
(1)良いサービスの条件
自分が狙ったところへ出せること、思った通りの回転がかかっていること、思った通りのスピードであること、相手に予測されないサービスであることが良いサービスの条件とのこと。
(2)サービスを読まれない工夫
①同じモーションから違ったコースへ出す
同じ構えからクロスへもストレートへもミドルへも出せる工夫が必要。
②同じモーションから正反対のサービスを出す
今で言うアップダウンサービス、YGサービスと同じ出し方
(3)サービスの種類
①ロングサービス
現在、単純なロングサービスを出す選手がいない。逆に単純なことが効く。単純なサービスを出すことによってレシーブを単純化出来る。
②フォアハンドナックルサービス
ラケットはボールに対して直角に当て、そのまま前へ押し出す。また、相手にストレートに出すように見せかける。そして、相手のサイドラインを切ることが大切。
③フォア前の上回転サービス
バックスイングまではロングサービスと同じタイミング、同じフォームにし、インパクトでは手首でボールをこすり上げる。
5️⃣やってみたい「必殺・幻のサービス」
今一番注目して、挑戦してみたいサービスを紹介します。宮崎義仁選手と庵木伸吾選手のバック(横)上回転サービスと(横)下回転サービスです。
なかなか実際やるのは難しいですが、参考にして下さい。
(出所);「卓球王国DVD・宮崎義仁の幻のサービス」サンプルより
(出所);「卓球王国」2017年10月号 「我ら、ペンホルダーズ」ペンは技術と頭脳で勝つ(必殺サービスを伝授)より