これまで
何よりクマオに
嘘をつかれることが
イヤでイヤでたまらなかった。
都合よく騙されていたら
どうしようと
恐怖を感じるほどに不安だった。
うまく言いくるめられているという
そんな自分にだけはなりたくなくて
いつも神経を研ぎ澄まし、
センサーの感度を上げて
先を予見して自分の心を守ろうと
していた。
穏やかで空っぽになる日は、
何て幸せなんだろうと思う反面、
その無防備さに「大丈夫？」と
警鐘を鳴らすもう一人の自分が
必ず顔を出し、
見過ごしてることはないか？と
日々のチェックを厳しくさせる。
そう、
どこまでもつきまとうのは
過去の傷と、
クマオへの信頼度という執着。
ある方に教わった。
自分を大切にして
自分を癒し、
自分軸で生きることができれば、
自分のことに神経を使っているので
たとえ騙されているとわかっても
気にならなくなる。
傷つきにくくなる。
少々のことで動じにくくなる、と。
この言葉に希望を見出している。
嘘や裏切りで心を破壊されることが
ないのなら、
どんな爆弾にもおびえずにすむ。
まさに無敵だな。
