日曜日は午後からクマオと
買い物に。
スーパーを2軒まわって
たくさん買い込んだ。
こういう日はたいてい
クマオがメニューを組み立てるので
私はそれを作るだけ。
まずはエビフライ。
アスパラと豚しゃぶ。
これはさっと茹でるだけで
市販のゴマダレでいただいたので
簡単。
わかさま陶芸の
益子焼きの手つきのお皿は
この日がデビュー。
オクラとナスとトマトの
黒酢あんを。
同じくわかさま陶芸の白い舟型の
お皿には瓶詰のめんまを。
これがおつまみに最適。
チャプチェ。
キハダマグロのお刺身。
アスパラの白和え。
きのこのポテサラ。
短時間でまぁまぁ品数作った方だと
思っていたが、
しばらくするとクマオが言う。
「りこちゃん、
長芋焼いてほしい・・」
「え?今から?」
(まだこの上に?)
「うん・・
いや、いいわ。
めんどくさいやろ?
うん、やっぱりいい・・」
「めんどくさいやろ?」と
言われて
「うん、めんどくさい」とは
死んでも言いたくない私。
「大丈夫。
お安い御用さ」と立ち上がる。
シンプルに
塩コショウしてごま油で焼く。
いい感じの焦げ目がつくまで
しばらく我慢。
「ありがとう」と
ひと口食べたクマオが言う。
「もうちょっと焼いてほしかった」
「え・・・」
「いや、いいわ」
いつも言うだけ言うと、
「いや、いい」と遠慮してみせる
クマオのやり方にちょっとイラつく。
「じゃあもう1回フライパンに戻して
焼きたすわ」
そう言って立ち上がると
「いや、いいねん。
ほんまにこれでいいねん」
「何で?
焼き加減気に入らんのちゃうの?」
「いや、いいです。
これで、はい。
いらんこと言うてごめんごめん」
というわけで
焼き直しはしなかったが、
この男のわがまま、
たいがいにせーよと心の中。
それでもやっぱり感じているのは
マンネリの中でも続く日常の尊さなんだな。