「特別枠」   3/6-1 | わかっていたけど辛かった年下彼氏の裏切りとその後の話もろもろ

わかっていたけど辛かった年下彼氏の裏切りとその後の話もろもろ

雨降って地固まり、
本日も歳の差カップル継続中。

遅い夕食が始まったその夜

クマオが言う。

 

「りこちゃん、

 明日、○○予約するから

 行かへん?」

 

「○○?

 わ~久しぶり!

 うんうん

 行きたい」

 

「わかった。

 じゃあ、行こう」

 

 

これって

もしかして罪滅ぼし兼ご機嫌取り

なのか?

一瞬、そんな思いに囚われる。

 

だけどそれでもいいではないか。

これがクマオの私への誠意だろう。

つまり真心なんだと受け止めよう。

 

 

浮かれた遊びは恋に繋がっても

愛にまでたどり着くとは限らない

わけだし、

現に私は今、

控えめに言ってもクマオからの

揺るぎない愛は感じている。


 

 

 

 

 

予約のお店は

牡蠣料理のコース。

 

 

「今シーズンは

 ここに来れてなかった。

 もう最後やからな」とクマオ。

 

 

そんなお店に私を連れてきて

くれた。

 

「ありがとう。

 私、幸せ~」

 

そう言うと、

クマオが照れたように笑った。

 

だから

私は納得しよう。

言わばクマオの「特別枠」

ということで。