アホな詮索をして  3/5-2 | わかっていたけど辛かった年下彼氏の裏切りとその後の話もろもろ

わかっていたけど辛かった年下彼氏の裏切りとその後の話もろもろ

雨降って地固まり、
本日も歳の差カップル継続中。

そのサロンの

スタッフページを

スクショし、

わざわざ引き伸ばして

その女性の写真を見た。


施術中の写真は

うつ向きでマスク。

顔ははっきりわからない。


とは言え

前回クマオが骨抜きにされた

あの女性と比べると

真面目そうでうんと品を感じる。

そして確かに

体つきや腕の感じは

「オバチャン」ではない。


この女性とクマオが

本当に何かあるのなら

クマオは本気になるのではないか。

結婚さえ考えるのではないかと

脅威を感じてしまった。



「知らなければよかった」

不要な情報を取り入れて

わざわざネガティブに

飛び込んでいった私は後悔した。




その夜、

クマオが帰ってくるのは

いつもより遅かった。


翌日に健康診断の予約を

入れていた私は

夜9時以降の食事は控えなければ

ならなかったが、


クマオは9時を過ぎても

帰って来なかった。



先に食べようかとも

思ったが、

今か今かとクマオを待つうちに

とうとう9時を過ぎてしまった。



9時半ごろに

やっと帰るコール。

「遅くなってごめん」と

言う。


状況を話すと

咎められたと思ったのか


「それやったら

 先に食べてくれてたら

 よかったやんか。

 ボク、りこが健康診断やって

 知らんかったし!」


と怒る。


別に

クマオのことを

咎めてなんかいない。


クマオの帰りが遅いことと

その女性が関係しているとも

言い切れないのだから。


私は

ただ自分がしたアホな詮索のせいで

ネガティブになっているだけなのだ。


「今か今かと

 待ってるうちに

 こんな時間になって

 食べそびれただけ」


そう言うと

クマオも静かに

「ごめん」と言った。




私の顔をチラチラ見て

機嫌を伺うその様子が

目につく。


私が笑顔を向けると

ホッとしたようにクマオも笑う。


「りこ、

 ボク、何かりこに

 しんどい思いさせてること

 あるんか?」



いやいや図星やん。


たけど、


「ううん、

 ないよー」と

さも呑気を装って言った。



ただ私は今のところ思っている。

何かあってもなくても

私はこのままでいようと。