母のショックな話    2/13-1 | わかっていたけど辛かった年下彼氏の裏切りとその後の話もろもろ

わかっていたけど辛かった年下彼氏の裏切りとその後の話もろもろ

雨降って地固まり、
本日も歳の差カップル継続中。

珍しく義姉からの電話。

 

何事?と思って出ると、

ちょっとした用事の話。

 

ホッとした。

 

普段ほとんどかけてこない人からの

電話はやっぱり緊張するものだけど

特に何もなかったと、

気持ちが緩みかけた時、

 

義姉が話を続けた。

 

 

「実は、

 もう2,3年前のことなんやけど

 とりあえず伝えておくわ」と

前置きしてからの義姉の言葉に

耳を疑った。

 

「お義母さん(私の母)、

 詐欺にあいはったこと、

 言うてなかったよね?」

 

「詐欺?

 詐欺って?」

 

「ほら、

 よくあるやつよ」

 

どうやら

母が一人で家にいる時に

若い男性が来て

いろいろ話し込んだらしい。

 

そしてどういう経緯で

そんなことになったのか

わからないが、

キャッシュカードを渡して

しまったと言う。

 

 

まさか!

あの母が?

あのしっかり者の母が?

 

 

一瞬言葉を失った。

次に口から出た言葉は、

 

「何で

 その時言うてくれへんかったん?」

 

義姉が言う。

 

「私も○○さん(兄)も、

 りこさんには話すべきやと

 言うたんやけど、

 お義母さんが、がんとして

 りこには内緒にしてって

 言わはったんよね」

 

 

「・・・・」

 

 

その後義姉は

被害額やら

警察に届けたこと、

いろいろ事情徴収された等の話を

一通り続けた。

 

 

「まぁ、 

 りこさんには

 心配かけたくなかったってことね」

義姉は最後にそう締めくくった。

 

 

 

「ごめん、

 聞かされなかったとは言え、

 何も知らんくて

 何かのんきにしてて・・

 いろいろ余分なお世話かけて

 ごめんね。

 それから話してくれてありがとう」

 

 

とりあえず

今更ながらにも

義姉にお礼と謝罪のようなことを

伝えて電話を切った。

 

 

しばらく放心した。

 

 

心配になった。

あのプライドの高い母のことだ。

さぞかし落ち込んだことだろう。

 

 

だけど

何故私に知らせなかったのかを

考えると、

途端にイライラと怒りがこみ上げた。

 

 

と言うのも、

 

連休中に母と出かけた際、

今だに(母はもうすぐ90歳近い)

私に指図をする。

 

 

母「ここ左って言うたでしょ!」

私「次の交差点で曲がるつもり」

母「あそこは渋滞するやないの!」

私「ごめん」

 

 

母「何でこんな道行くの?」

私「早いかなと思って」

母「こんな細い道通って!」

私「ごめん」

 

 

と、こんな具合に。

 

 

 

 

この時、

この詐欺の事実を私が知っていたら

きっと私はこう言ったかもしれない。

 

 

「あれほどCMとかで

 注意喚起されている詐欺に

 簡単に騙されるような人に

 そんなふうに言われたくない」と。

 

 

いや、そう言ってやりたかったと

憎々しく思う気持ちもある。

 

 

だけど

結局言わないでよかったとも思え、

知らなくてよかったとも思う。

 

 

そして

願わくばずっと知らないままで

いたかったという思いもある。

 

 

複雑な思いで心乱れた日があった

三連休。

 

 

 

 

 

 

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