昼間はポカポカなのに、夜は北風ピュウピュウ~。
花粉なのか風邪なのか、鼻水が出てきちゃいます。
さて、旅の続き。
11月29日
人骨で飾り立てられた墓地教会で有名なクトナーホラへ。

ブルノから乗った列車で、同じコンパートメントに乗り合わせたおじさんは、紙袋から、嬉しそうに箱を取り出しました。
ん?何だろう、とちょい見すると、おじさんの手には「makita」のグラインダーが。
すんごく嬉しそうに、グラインダーを出して眺め回しています。
「いやぁ、このグラインダーええわ。最高やわ。ぎゅい~んって、ぶぃ~んって、すんごい塗装はがしちゃうかも。やっぱ、マキタはええわぁ」
それ、日本製ですよ! とちょっとJAPAN自慢したくなる衝動を抑えて、おじさんを観察してしまいました。
さて、時計を見ると到着時間をちょっと過ぎている。
着いた駅の表示がわかりにくので、「もしかしたら乗り過ごしたかも!」とあわててデッキで
「ここは、クトナーホラ???」
と聞くと、「そうだよ」とのこと。
わずかながら、危機一髪の汗をかく。
駅から歩いて墓地教会(納骨礼拝堂)へ。
メメントモーリ(死を思え)というフレーズの書かれたチケットを片手に薄暗い礼拝堂へ。
全ての装飾が人骨でできている。その数4万人分。






死って何だろう。
生って何だろう。
どんな偉人も、凡人も、金持ちも、貧乏人も、政治家も、庶民も・・・・・ここに並ぶのは同じ「骨」。
ただそれだけ。
歴史に残ろうが、人の記憶に残ろうが、長生きしようが、早死にしようが、遺伝子を伝えようが、伝えられなかろうが、永遠はなくて、誰もが時間の流れの一部を構成しているだけ。
難しく考えても、正解がないので、脳内エネルギー消費の無駄遣いをやめて、楽しい計画を考えることに。