美しい山々に湖の青さ。ここバリローチェは南米スイスと呼ばれ、ゆったりと景色を楽しめそう。

が、いつものブラブラ旅なら、あまり時間も気にせずにのんきに移動しているのだが、今回は「南米は二度と来ない可能性大なので、あれもコレもみなくては~!」と急ぐ。
予想以上に広大なパタゴニアでは、飛行機に乗らないと移動に時間がかかりすぎて、帰国のフライトに間に合わない。
ということで、飛行機で南下するべく、本日は朝からLADE航空のオフィスへ向かう。
パタゴニア地方では、LADEが一番安いフライトだけど、便数も少ないため、満席必至。
オフィスで聞いても「満席」とのこと。キャンセル待ちしたいと言うと「空港に行ってください」。
急いでローカルバスで空港へ。
新しくてきれい。さすが、アルゼンチン屈指のリゾート地。
さっそくLADEのカウンターでキャンセル待ちの旨伝えるも「はぁ、キャンセル待ちですかぁ」という感じでウェイティングリストなどもなく、すでに「無理無理」な雰囲気。
ブエノスアイレスから来るフライトの空席状況なんぞ、オンラインで分かりそうなのに、「空席状況は、飛行機が到着して、お客さんを見ないと分からない」とのこと。おまけにブエノスアイレス発、バリローチェ経由カラファテ行きの飛行機は遅れているようだ。
空席当選確率を上げるべく、他社便にも声をかける。LAN航空とアルゼンチン航空にもキャンセル待ちの旨伝えるが、こちらは満席とのこと。アルゼンチン航空は明日のフライトなら空席があるが『600ドル』とのたまう。
高すぎます。泣けてきます。義理人情の微塵もありません。
とりあえず、キャンセル待ちで席があったときに支払えるようにお金を下ろしにATMへ行ったものの、こちらは絶賛修理中。
スタッフのネエチャンニイチャンは「5分ほどお待ち下さい」とニッコリ。
でも、結局、3時間かかっていた。
いくらラテンやっちゅうても、5分が3時間とは・・・・・。
結局、ロビーで時間をつぶすこと5時間。
飛行機待ちのママさんとちびっ子と遊んだり、本を読んだり・・・・・・。
結局、乗れず。
スタッフも親切なのか何なのか、初めから可能性がないならそう言ってくれれば5時間も待たないでバスに切り替えるのに・・・・・・。
せっかくなので、空港のネットカフェでチケットを探す。
バスで南下して、ブエノスアイレスへ北上するチケットを探す。
アルゼンチン航空のHPで格安チケットの予約ができた。
でも、返信のメールの内容が、どうもエラーの旨を伝えているようだ。
スペイン語が分からないので、辞書をめくりめくりメールを読んでいると、東洋人がゴソゴソやっている姿をみかねたのか、英語を話すご夫婦が助け舟を出してくれた。
どうも、ネットでもチケットがとれなかったようで・・・・・・・。ご夫婦にもチケットがとれない理由は「???」の様子。
徒労に終わった空港ステイを後にし、町へ戻る。
バス停で今夜の夜行バスを予約。ひさしぶりの長時間バス移動。30時間とは・・・・。
続いて町の中心部にあるアルゼンチン航空のオフィスへ。さっきのHPの旨を伝えると
「格安料金の設定は、出国用のアルゼンチン航空のチケットを持っている人だけなんです」とのこと。
ってことは、今、出国チケットも買えばいいわけだ。
ワタシの帰国チケットはメキシコから。どちらにしても、ここからメキシコまで飛ばなくちゃいけない。
メキシコ行きのチケットも、どこをさがしても高いやつばっかり。
ここのオフィスできくと、他のフライトとほぼ同じ。
ここは、大人買いといきましょう。
最南端の街・ウシュアイアから、ブエノスアイレスへ。
ブエノスアイレスからイグアスの滝まで往復。
ブエノスアイレスからメキシコへ。
気になるお値段は・・・・・・・1650ドルなり~~~~。
メキシコ~成田の往復チケットより高い。
でも、こんな時だけ大人のワタシは「時間を金で買うのさ~~」とカードでお支払い。
あぁ、無計画旅行のツケがこんな形で・・・・・・・・。

風光明媚なバリローチェ、遠くから山の姿をみるだけでサヨウナラとはなんとももったいない。
ちょっと名残惜しい気持ちを残しつつ、夜行バスへ。