目黒巡礼3 | 旅と生活の備忘録

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4月30日 つづきのつづき
目黒不動から小道を行くと、なにやら近代的な宗教施設が出現。
ここが、本日のメインイベント「五百羅漢寺」でございます。
徳川家の保護を手厚くうけていたということで、どど~んと、葵のご紋。
もちろん、お土産コーナーには『印籠』がありました。

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拝観料を払い中へ入ると、ずらりと出迎えてくれる羅漢さん。
すべての羅漢さんは「松雲元慶禅師」によって17世紀(江戸時代)に作られたという。
すごいね~。職人魂だね~。
全部、顔も違う。
羅漢さんは一人一人に名前と座右の銘がある。
ここに鎮座まします羅漢さんは約300体。
自分や家族、友人に似た羅漢さんを探しながら見たけれど、思い当たる人はいなかった。
京都の三十三間堂では自分似や家族似の仏像を見つけたのに。

さらに奥へ進むと大雄殿へ。
ここはさながらお釈迦さんの説法ライブが聴ける会場という感じ。
前の舞台にお釈迦さんと幹部たち。
両翼の座席には羅漢さん。
そして正面アリーナ席には私たち見仏人。
「比丘らよ、この世は苦しみに満ちている」
と素敵な声で話しかけてくる。
おぉ!!
すごいね~。ここの住職、なかなかやるね~。

でも、やっぱり、木造のお堂に座っているお釈迦さんの方が優しい感じがするね。その方が、たくさんの人を救ってくれそうな感じがする。

説法ライブを聞き終えて大雄殿を出て聖宝殿へ。
浮世絵などの史料の展示を見ながら進む。
河口慧海(かわぐちえかい  日本最初のチベット入境者として知られる。その1回目のチベット行は1897年から1903年まで6年間)の記述が。
ここの寺の僧侶だったとのこと。おぉ。現在の三蔵法師みたい。
私がチベットに行った10年前の悪路悪バスとは比較にならない時代のことだ。

屋上に上がり悪い夢を食べてくれるというバク『獏王』像を見る。
顔は三つ目のおじさん顔。
体は獅子。
人間の想像力って、すごい。

屋上から眺めると、意外と緑が多い。
他にも寺社仏閣が集まっているようだ。

ミーハーながら、干支の守護神が刻まれた根付と、『仏さまの履歴書』(ナムブック840円)を購入。

大通りに出たところで、五百羅漢の制作アーティストの像に挨拶。
「ええもん、みさせてもらいました」とお礼。

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駅へ向かう途中、弁財天と大鳥神社にも寄り道。
目黒神様TAWNはお得な感じです。