タイの「チェンコン」からラオスの「ファイサイ」へメコン川を渡って入国しました。
今回の旅では、ラオスの北部地域を巡る計画だったので、国境の町ファイサイでは一泊だけし、北部地域の都市、ルアンナムターに移動することにしました。
『外国人いらっしゃ~い!』
と国境の町で両手を広げて温かく包み込んでくれたのは中国系の英語が達者な安宿のおばさん。
商売上手なおばさんは、「ルアンナムターに行くには、ピックアップ・トラック(Hi Luxの荷台を改造した公共交通機関 でも、時々ドライバーの言い値でしか載せてくれない)しかないよ。朝出ても何時につくかわからんよ。すごい悪路だよ。チケット買うならここで売ってるよ。ここなら50バーツ安くして、500バーツだよ」という内容でまくし立てる。周辺の旅行社をあたっても高い金額しか提示してこない。
ラオスの物価にしては高いなぁと思いつつ、仕方がないのでここで買うことに。
その夜は、雨季だから仕方がないが、すごい雨と雷。明け方まで降り続いていたので、「こんなんで、道は大丈夫か?バスは出るのか?」と不安に。しかし、宿のおばちゃんは、全然平気そう。・・・ということは、バスは出るのか?
そう思いつつチェックアウトをお願いすると、「ああ、あんたバス予約してたね。これでバスチケットを買うんだよ」と、10万kip(kipはラオスのお金の単位 10万kip=約1100円)もの札束を渡された。
「え~ぇ!!!!」
さて、なぜ驚いたのでしょうか?
1 お札が全部新札だったから
2 おばちゃんが寝起き顔で、昨日と別人だったから
3 おばちゃんが、バスのチケットの手数料をすごいとっていたから
4 チケットをもらえると思ったら、自分で買うことになっていたから
正解は
3と4!
一緒に申し込んでいた南アフリカのカップルと、「ええ!!まじっすか!」と抗議すると、「ホテルからバス乗り場まで軽トラで行く運賃も入ってるし、仲介してるうちらの取り分もあるんやから、文句言うんじゃないよ~!!」と。ワタシには、宿のおばちゃんは細木数子に見えたね。
ま、しゃぁない。
でバス停に着くと、どこからともなく現れたフランス人おじさんは自分でチケットをゲット。8万5千kipなり。
長髪の日本人おじさんは、6万5千kipでゲット。
うちらは10万kip。みんな同じ窓口で現金で買ってるのに、この差額はどこに入るのか?
もちろん、多く払ったからといって、VIP席に座るわけでもなく、トラックの荷台に押し込まれるし。
そしてここでも、
「ラオス ふしぎ発見っ!」(草野仁 風に)
全員ぎゅうぎゅうに乗り込むと、ドライバーがチケットを回収。これは普通だよね~。
でも、ここで不思議なことが。ドライバーは、なぜかチケットを見ながら、地元の人々に追加料金を請求。
ん?オーバーウェイトか?荷物代か?
でも、荷物が若干少なめの人からも徴収している。
地元の人々も、多少「Why?」的に抵抗するが、ドライバーは表情をまったく変えず「金払え」と手を出す。
結局、全員、追加料金をとられたようだった。おとなしいよ、ラオス人。
外国人は、はじめにボラれているので、追加はなかったが・・・。
そして、悪魔の9時間ジャングル・ラリーへ突入とあいなりました。
