ベビーロック 4本糸ロックミシン 衣縫人のルーパー糸通しのパイプが外れて折れたミシンをお預かりしました。
15年ほどご使用のロックミシンです。
若干の日焼けはありますが、あまりご使用されてないようで、汚れやキズなどもほとんど無くてきれいな状態です。
底カバーを取り外しました。
メスの下にあたる部分にホコリが溜まっていますが、経年を考えると少なく内部もきれいな状態です。
下ルーパーから外れた糸が通るパイプですが、途中折れて変形しているため、新しいパーツを注文して交換です。
新しい下ルーパーと連結パイプと交換します。
矢印部分のパイプ取り付け連結パーツには手間取りました・・・・・
最終的には、土台を本体から取り外しての修理になりました。
連結パーツを取り付け固定するのですが、永年ネジで固定されていた為、変形してはまってくれません。
削ったり、細いドライバーを内部に突っ込んで取り付け穴を広げて差し込みました。(汗)
ルーパー土台の取り付け部分です。
掃除を行い交換したルーパー土台を取り付けます。
掃除後、ルーパー土台を取り付けて針と下ルーパー、上ルーパーと下ルーパーの出合いと隙間を調整して試し縫いです。
底部分も掃除と注油、グリスの補充を行っています。
全体の点検・調整、注油を行い、糸調子を合わせて修理完了です。
パイプが外れて破損した原因は・・・・
接着剤で取り付けてありますが、経年で接着力が弱くなったのと、曲がった針が、パイプに丁度当たってしまい外れたのではないでしょうか。
パイプが外れる修理は年に1~2件程度です。
それもたくさん縫われているお客様ばかりで、交換後はあまり心配はいらないでしょう。
末永くご使用ください。
今日もマニアックなミシンの修理ブログを見て頂き、ありがとうございました。