あなたのポテンシャルを
最大化して世界で唯一の
輝きを手に入れるための
国際エグゼクティブコーチ
ミラノ在住の、
ヴィランティ 牧野祝子です。
現在シチリア島の小さな村にきています。
目の前は地中海。遠くに島が。
今年はコロナの事もあり、
海がとても綺麗です。いつもの数倍お魚がいて、
本当に浅いところでも、多くを見ることができます。
さて、ここで食べるものと言えば、
当然お魚！！！
（山もあるので、お肉も美味しいですが！）
村に数件お魚屋さんがありますが、
そのうちの１件が素晴らしい
マーケティングを始めました。
去年、私の義父が朝食中に、
「この魚屋、すっごく良いこと始めたの知ってる？」
ニコニコして取り出した携帯のメッセージからは
お魚の写真が７、８枚
魚屋さんのマーケティングは、
本当に単純な事ですが、
「お客さん達をWhatsapp
（日本のLINEのようなもの）に
登録して、その日にあるお魚の
情報を伝える」というもの。
今年は私たちが義父母よりも
先に来たので、早速そのお魚屋さんに行って、
私もメッセージのリストに入れて頂きました。
数年前までは、お魚屋さんにいかないと
その日の水揚げが何か分からなかったのですが、
毎朝7時30分に来るそのメッセージ。
毎日、何があるのか分かります。
そしてそのメッセージからは
彼らがお魚を本当に好きなんだな、っていうことが
伝わって来るのです。
今日は２メートルほどもある、大きなお魚がビデオ付き。
顔からスタートして、尾まで。
それから顔に戻って、目をクローズアップ。
その下には、地元でとれた海老、イカやイワシの写真。
「地元で採れた、新鮮なイキの良い。。。」と
コピーもバッチリです。
「今日も素敵な1日を」で終わる
そのメッセージ。読んでいるだけで
元気が出ます。
さて、これをマーケティングの観点から
考えると。
認知して1度来店したお客様に
リピートを促す、という戦略。
そして、「ウチの最高のお魚」が
常にお客さんの
Top of Mindで、念頭にあります。
毎朝メッセージがくるのですから！
今日はトマトソースとナスのパスタで
簡単に（シチリアの典型的な料理）と
思っていても、
こんなメッセージと写真がきたら、
「いや、やっぱり魚」と
思ってしまいます。
「メッシーナ風の肉巻き」と
考えていても、今日水揚げされた地元のマグロ、
食べなきゃ損、と考え直します。
そして、写真と素晴らしいコピーで、
顧客の心をガッチリ掴んで、
このお店のファンにさせてしまいます。
他のお魚屋さんに行くことは
もう考えられません！
また「セールス」が
いやらしくなく、プッシュされている感じが
全くしません。
「こんな素敵なものが
手に入ったから、是非みんなに
オススメしたい」という
気持ちがこもっているのがわかるから。
そして、「これ欲しいな」と
思ったら、Call To Actionが
クリア。
「ボンゴレを１キロとエビを500gお願い」と
メッセージすれば、予約完了。
あとは好きな時間に取りに行くだけ。
（欠点は、村中の人たちが
◯◯家は昨日何が
食卓に並んだか知っていること）
そして、お店に行けば、
笑顔で最高のサービス。
こちらのお店は午前中しか空いていないのですが、
昨日、12時頃行ったら、お店は全て空っぽで、
何も残っていませんでした。
南イタリアの経済状況は
決して良い状況とは言えず、
シチリアのこんなに小さな村では、
今年クローズしたお店が何件も。
でも、このお魚屋さんでは、
メインシーズンの8月前に、
毎日、売り切れの状況に。
どんな状況でも
上手く行っている方々は
いらっしゃいますね。
では、そろそろ
お魚のピックアップに行って来ます。
今日はこれで
何を作ろうかな！
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