天門の試練  7 | シンイ二次小説でんべのブログ

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ヨンは康安殿に姿を見せていた。


「王様、、ウンスはただいま着替えを
させて折りますれば、いま暫く
お待ちくださるようお願い
申し上げます」


「相分かった。彼の地から女人一人
大事なかったのであろうか?
ほんに余の勘違いから
すまぬ事をしたものだ、ウンス殿に
謝らなければならぬ。
王妃にも叱られるゆえ。
・・・して大護軍?
あの事は話してあるのか?」


「王様が謝るなどなりませぬ
時をさ迷うユウンス殿の事はまだ
口にしてはおりませぬ。
ウンスを案じる王様や王妃様に
お目通りが先と思いました故」


「そうか?どう思うであろうのぅ
己の分身がおり、時をさ迷い人と
なっていると分かればのぅ
辛いであろ。大護軍?そばに
おり、支えてくれぬか?」


「ウンスは天人でございますれば
大事ないかと思われます。
某にお任せ下さいませ」


そんな会話の中
王妃様がお顔をお見せになる。
義姉と慕うウンスとチェ尚宮と
ともに。


「王様?お待たせして
すみませぬ。義姉様の支度が
整いましてございます。
さぁ、義姉様?お入り下され」


「「・・・!!」」


王妃様が道を開けると
薄紫色のチマチョゴリを身に纏い
髪をひとつに纏め編み込みをし
簪を差し、ひとつに結い上げて
いた。


「義姉様はいつまでも変わらぬ
凛とした美しいお方じゃ~、のぅ
大護軍?如何じゃ」


「はっ!あの折りと変わらぬと
某も思うておりました。
花の薫りも・・・」


「馬鹿者が!でれっとしおって
大護軍たるものしゃきっとせぬか」

小言があとから後から出るチェ尚宮
だったが王様がお止めなられる。


「叱るでない。
長い月日待っておったのじゃ
仕方なかろう。して、ウンス殿
ようお戻り下されたのぅ
余も王妃も待ち焦がれていたのだ
実はのぅ・・・・」


「お待ちくださるよう
その話は某からと思います。
ウンス殿?実は・・・」

ヨンは時をさ迷うユウンスの事
天門での出来事を事細かく伝える
黙って聞いていたウンスのひとみに
瞬く間に涙が広がり零れ落ちるが


「・・・そう、伝えてくれて
ありがとう。あの手紙の主が
私だって気づいていたの・・・
私とヨンは幾度となく歴史が
繰返してる事も薄々気づいていたわ
でも、これで区切りが付いたのかも
知れないわね・・・でもひとつ気に
なる事があるんだけど」
『ヨンが後ろ手に縛れていたと
言う事は、処刑に処される時しか
考えられない。それを過去の私が
連れ去ったと言う事は・・・!!
歴史が変わったと言う事よね?
じゃヨンはどうなるの?・・・
でもこれは伝えたらいけない事よね
ヨンだって聴きたくないだろうし
私の胸に閉まって墓場まで
持っていくしかないわね。うん
決まった』


空をさ迷うウンスの瞳に強い
決意が見られ、案じて見ていた
ヨン、王様、王妃やチェ尚宮も
安堵のため息を漏らす。


「ウンス?大事ないか?
辛ければ屋敷に戻るが如何する?」


「大丈夫よ。ありがと
でね?ヨン、私はヨンのお嫁さんに
なれるのよね?生涯私一人よね?」


「無論だ。俺の正室はウンス一人
側室などは持たぬ。
王様?ウンスとの婚儀のお許しを
賜りたくお願い申し上げます」


「許すぞ。これで余も肩の荷が降りよう
のぅ、王妃よ」


「はい、王様・・・妾も
嬉しゅうございます。
これでほんに妾の義姉様が
できたのです。王様?ほんに
ありがとうございます」


「恐れながら王様?こやつの叔母と
して、御礼申し上げます。
真にありがとうございます」


皆が王様に頭を下げるが
そこに待ったを掛ける重臣らが
内官の制止を振り切り
王様にお目通りをする。


「騒がしいのぅ、如何した?」


「王様、無礼の段お許しを。
この国の一大事ゆえまかりこした
次第。大護軍の正室は元より
迎えるのがよろしいかと
思われます。後ろ楯のない女人を
正室にしてなんといたします
如何様な難癖を付けてくるやも
知れませぬゆえ。かれこれ一年程
元よりの使者が度々訪れ鴨緑江一帯は
我が領土と言い張り、再び戦か
はたまた元の姫君を・・・」


「黙りゃ!!」


重臣の一人である朴殿海(ボクトノカ)
元寄りの重臣であるが
実の所、元の間者ではないかと
噂が絶えない人物である。
王妃様も重々承知ではあったが
その良く回る口をピシャリと
止めた。


『お強くなられた』とウンスは
思い頼もしくもあった。

「王様?私には後ろ楯になる人は
居ませんがこの人を愛する、、
いえ、恋慕う気持ちは誰にも
負けません。
元の姫様が相手でもこの人を
譲るなんて絶対嫌です」


「妾が後ろ楯となりましょう。
王様?それがよろしいかと・・・
これからも、このような
無礼極まりない輩は
それそうのご処分を下して
下さいますようお願い申し上げます」


「王妃はつようなられたのぅ
余と夫婦となり未だに子に恵まれず
さぞかし疎ましい思いをして
おったはずじゃ、側室、側室と
口煩く言う重臣らがあとを絶えぬゆえ
そんな思いをウンス殿にさせとう
ない王妃の胸の内しかと伝わったぞ。
案ずるでない。皆?良い機会じゃ
余は胡服弁髪を廃止する。
我が領土、我が国を何処の配下にも
属せず一国として屈強な国造りを目指す
民が憂えば国が憂える。余は
そのように信じておるのじゃ
朴は余程、元を好いておる様子が
言葉の端々に見え隠れしておる
余は止めはせぬゆえ戻るがよい」


王様の御言葉に苦々しい
顔を露にし、朴は康安殿をあとに
する。共に退席した重臣も数名
王様や大護軍他、誰もが親元派を
炙り出すのによい機会と
顔を見合せ頷いていたのであった。
春先には、親元派を一網打尽に
と、ヨンは強く思うところである。

・・・・・

皆様こんにちは。
離職票がやっと手元に届き
昨日職安に行ってきました。
失業保険の手続きをし一安心しましたが
雇用保険って流れてしまうのが
知りませんでした、派遣の前の会社
でも入っていましたが
手続きをしないまま身体を悪くし
家に居たので月日がたってしまい
喪失していました。
ガックシ!!実質90日の支給と
なるようです。

近頃雨ばかりで大変です。
私は免許がないもので、昨日も
職安までママチャリで片道30分
ふうふういいながらカッパきて
帰ってきました。
でも失業保険が切れる頃には
頑張って働きます!!