櫻  9 | シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説を書いています




重症患者の手術が無事に
終わりを告げたのが日付が変わり
未明の事。
やはりキ・チョルの私兵により
内臓破裂で危ない所であった。
麻酔なしでよく頑張ってくれたと
ウンスは感心する。

「チャン侍医…患者さんは
気絶しているようですが目が
覚めたら痛みだすはずですから
何か痛み止めのお薬は処方できますか
私、薬の勉強は今一苦手でして
詳しい方ご存知有りませんか?」

「そうですよね…ならばうってつけ
人が一人おりますよ。
トギと言って女人なのですが
呼びますので・・・」

そう笑みを浮かべチャン侍医は
薬医員のトギを呼ぶ。
悲しい事にトギは話す事が
困難であり指を動かしたり
相手の口の動きを読み意志疎通は
計られていてなんの違和感も
感じられない程なのだ。

「トギ?こちらはウンス殿ですよ。
見事な腕前で患者さんの命を
救ってくださいましたが
目が覚めましたら相当な痛みが
ありましょう。でですね?
薬を処方して頂きたくお願い
できますか?」

『どこが病むんだ?』

「肝臓ですが…麻酔と言う薬をなし
に手術をしていますので
相当な痛みが想像できます」

「チャン侍医?
これは手話ですよね?
トギさん?私は手話は出来なくて
ごめんなさい。でも想像を絶する
痛みです。お願い出来ますか?」

『任せろ』

トギはウンスの口の動きを読み
どんっと自身の胸を叩き
薬房へと駆け出して行く。
初対面ではないのだが
互いにペコリっと頭を下げ
会釈する程度だった。
今思えばそう言う事だったのかと
ウンスは思うのであった。

そんな時だった。
王宮内が急に騒がしくなった。
女官や兵士や重臣らが
大声を張り上げ右往左往している
様子が少し離れた典医寺へも
伝わってくる。

「終わったのでございましょう」

「うん?何が??」

「護軍が片を付けたのだと」

「そうよ!ヨンは大丈夫かしら」

そんな時、診療棟の扉が開いた。

「ウンス殿!」

「わっ!びっくりした~。
でも大丈夫?怪我してない?
診せて」

「俺は大事ない。
だが診てほしい者がおります」

ヨンがそう言い振り返ると
戸板に乗せられたキ・チョルが
痛々しい姿で運ばれてきた。

「わぁ~この人どうしたの?
こんな姿で」

あの時の大きな音の謎は・・・
ヨンはウンスがその場を
無事に離れた事を目の端に
捉え、ウダルチが民を避難させた
事を目視すると丹田に気を込め
手をかざし持ち合わせる
内功のひとつである雷功を
一気に放っていたのだ。
市中の店舗は一部被害を受けたが
民に怪我人は出る事はなかった。

その雷功がキ・チョルに見事
命中し、腹にその一撃を食らい
まる焦げに近い打撃を受けたのだ。

「酷い有り様だわ。
悪人?・・・でもね?
私は助けたいけど・・・
移植も考えないといけないと
思うのよ」

「悪人と言うより
この方に決して触れてはなりませぬ
氷功と言う内功の持ち主で
俺の雷功を跳ね返すつもりで
いたのでしょう…まともに食らい
この有り様なのです。
以前にこの方との戦いで
俺は負けていますが
その折の事を過信していたので
しょう・・・」

「そうなのね…分かりました。
でも困ったわね・・・
触れるなじゃ診察できないわよ」

ウンスとチャン侍医は顔を
見合せ眉を八の字に下げ
困り顔である。
長時間の手術が終わったばかり
ではあったが、二人とも医者であり
新たな一人の患者を救うべく
深夜にも関わらずあれやこれやと
明け方まで議論を交わしていた。

そして東の空に日が上り始めた頃
ひとつの結論を導きだしたので
あった。
それは誰もが驚く結論であった。


・・・・・

あら?どんな結論かしら?
まさか見殺し?
いやいやそれはないか・・・
さて、な~んだ??

2月末に過労で倒れてしまいました
~~💦
全身血の気が引き真っ青になり
動けずにトイレに疼くまる事
30分…旦那が見つけくれて
病院に直行したら
過労と診断され一泊入院し
点滴で無事回復しました。
歳には勝てません😅
無理はしないと決めたけど
やはり残業ばかりです。
来週は多分土曜日も仕事です😱

更新が随分空きました事
お詫びいたします。

ポチっとして下されば嬉しいです



にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村