鈴蘭  84 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「テマン?右の空き部屋を頼むな
俺は左を観てくるからな」

「ま、任せろ」

テマンとトクマンは王命に従い
空き部屋を片っ端から開き
暑い風を吹き込む。
もしも隠れていたならこの暑さに
這い出してくるかもしれない。

テマンは、王となった今でも
ヨンの唯一の私兵として
ウダルチに遅れを取らぬようにと
役目に邁進し、王命を忠実に
遂行している。

「王とはなったが、お前は生涯
俺の私兵故胸を張り俺の隣におれ」
そう言われた事を想うと
にやけてくる思いをテマンは
首を左右に振り役目に邁進する。

左右に別れた二人。
トクマン側から「罪人李成桂!!
隠れてないで出て来い!!
このトクマンが相手してやる!」
そんな怒号がテマンの耳に
聴こえてくる。

「し、知らんぞ・・・飛び出して
来たらどうするつもりだ?ば、
馬鹿を言っていやがる」

嫌な思惑が的中したようである。
牢番が一室から突然飛び出してき
トクマンに激突したのである。

「い、痛たたたっ、お、お前は
牢番のドンゴンだな!
李成桂も隠れているんだろう?」

「知るか!!」

「テマン~!居たぞ!こっちだ」

トクマンはそう叫んだが
牢番のドンゴンは観念したかの
ように、膝を折り何の抵抗も
見せず呆気なくお縄につく。

「んっ、このトクマン様に
敵う筈がないと観念したんだな
誉めてやるぞ」

「トクマン!馬鹿なんか?
こいつはおとりだ!こっちだ!」

屋根裏をごそごそ動く不気味な音に
いち早く気付いたテマンが
駆け出す先は、こともあろうに
典医寺の方角であった。

「えっ?おとり?そんな…
おい、テマン待てよ!テマンってば
・・・俺…王様に誉めてもらい
褒美を貰えるって
思っていたんだぞ~テマンってば~」

トクマンの話には耳を貸さず
テマンの姿は遥か彼方である。

『ど、どうしよう…王妃様に
万が一なんてあったら
王様が激怒される…いや~取り返し
の付かないことに成りかねないぞ
王宮なんて粉々に破壊されて
そのまま後を追いかねないな…
なんとしても捕まえる!』

そんな強い決意を胸に秘め
屋根裏をキリリっと睨み付ける。


『よし、ここら辺が典医寺の筈
しかし…あの大護軍が王様とは
・・・世も末と言うもの。
やはり俺が生き延び新しき世を
作るとしよう…手始めに
王宮から逃げるぞ!』

李成桂は腹の内でそう呟き
屋根裏より這い出ると典医寺
の戸口前に立ち、護衛の武閣氏を
手刀で眠らせる。
剣を召し上がられ
牢に繋がれし身ではあったが
反逆を企てる実力者であり
剣の腕も仲間が崇める実力が
あった。
横たわる武閣氏から
剣を奪い典医寺の戸口を一気に
開く。

「わぁぁ」

その眸に映る光景は・・・。


・・・・・

皆様おはようございます。

更新があきました事お詫び
申し上げます。
仕事は暇になりましたが
夏バテでして暑さにノックダウン
寸前です。
以前にも書きましたが
冷暖房もない工場でして
遠くから扇風機の風があたるか
あたらないか位の暑さです。
今からこれでは梅雨が明けたら
どうなるのか心配しています。
来月から3ヶ月程人員削減で
数名近場の現場に移動になりますが
その中に私の名前はなく
今の現場で夏を過ごす事になります。
いや~地獄です。
冷たいソーメン、冷麺、ぶっかけ
うどん、ザル蕎麦。
これらの繰り返しで夕食を済ませ
白米が食べれなくなりました~。
夏場の台所に立ちたくない!悲

冷暖房完備の現場が恋しい~~!

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