100日の朗君様その後  2 | シンイ二次小説でんべのブログ

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世子とイソが王宮へ戻り
一月(ひとつき)が過ぎようと
していた。
世子は代理聴政に追われながらも
イソが暮らす宮殿へと足しげく通い
「大事ないか?」「困り事を
言ってよいぞ」「世子に出来ない
ことはないのだから」っと
イソをからかうような真似をし
笑みを浮かべお茶を飲みまた執務に
戻る日々を送っていた。

「あぁ~・・・寂しい。
あの頃のように質素でも笑って
暮らせたら良いのにな・・・。
ひとつの卓でお茶を飲んだり
雑談をしたり楽しかったな」

その背を見送り
イソはそう胸の内で呟く。
婚儀を済ませた世子嬪ではない為か
髪をおろしていたが
王様の配慮から、宮殿で暮らす事を
許されたのであった。
配慮と言うより罪滅ぼしと言っても
過言ではないが。

「世子よ。婚儀はいつ頃にするのか
私は玉座をはやく明け渡したいのじゃ
王妃と大君と三人で新たに宮殿を
作り、静かに暮らしたいと思うが
・・・良いであろうか」

「わたしの婚儀は二月(ふたつき)後
年明けと同時に執り行いと考える
次第でございます。それまでは
王様には王様としてお過ごし
くださいますよう
お願い申し上げます。
見届けて欲しいのです…母上と
ともに」

「そうであったな…。
世子の母に晴れの姿を見せて
やらねば私の贖罪は消えぬの
私の我が儘は通らぬな・・・。
私が王位を退く事に対して
重臣らからは異議を申し立てる
者もでよう…世子の婚儀が済むまでは
この王が抑え込むとするかの」

「王宮は魔物が住むと言われて
おりますので己の私利私欲に走り
婚儀の邪魔をする者も現れると
思われます…ゆえに王様には
凛として玉座にお座り頂かねば
なりません」

何れは代替わりし自身が王となり
国母である王妃となるのは
愛しいイソでなければならない。
王である父上に、民にと世子は
祝福して欲しかったのである。

世子お付きの世話役である
チョン・ジェユンが虎視眈々と
イソを狙っていると世子であるユンは
勘繰り早く正式な夫婦となることを
望んではいたが自身の立場が
恨めしくもあり、すべてを放り投げ
手に手を取り逃げ出したいとすら
考えていたのである。

「イソ!イソ!」

無性に会いたくなり
ユンは王宮を駆け出す。

イソ、お付きの女官が
声を掛ける間もなく引き戸を自ら
開く。

「あら、どうしたんです?」

「会いたくて・・・いや・・・
近くまできたらからな。」

「はいはい…会いたくて
恋しくてぎゅっとして欲しかった
のよね??」

そう言って小首を傾げるイソの姿が
愛らしく世子は駆け寄りぎょっと
抱き締め口づけを交わす。
恥ずかしがりでちょっとツンデレな
世子をイソも愛らしく
満面の笑みを浮かべそれに応える。

「まったく…世子ともある方が
・・・。わたくしは
お二人を祝福しているのですよ
はやく婚儀を済ませ足元を磐石に
しなければならないものを。
重臣キム・ソンベあの者が
イソ様の身辺に探りを入れて
おります物を・・・」

我が娘を世子に嫁がせようと
目論む、キム・ソンベ…。
イソに危害が及ぶそんな可能性を
チョン・ジェウンは掴んで
いたのであった。


・・・・・

皆様おはようございます。

久しぶりの朗君様です!
繋がってるかな~💦
前作リンクはりますね・・・

仕事も落ちつき定時になり
ゆっくり過ごしています。
今年は帰省もせず自宅で年末年始を
過ごすことにしました。
旦那の母親が80過ぎですから
顔を見せてあげたいけど
先日お知らせした通り
同僚がコロナ濃厚接触者となり
自宅待機してますので
まだまだ不安が消えないので
移したくない!その一身です。
お女中に忙しい年末年始になりそうな
予感です(笑)

本編鈴蘭は年明けまでお休み
させてくださいませ。
イベントのお話をせっせと
仕上げていきたいので。
宜しくお願い申し上げます。


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