鈴蘭  48 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「王妃様!」

「姉様…案じておりました
ご無事で何よりでございました。
はようこちらへ…」

康安殿にて互いに無事な姿を目にし
王妃はウンスをお側近くへと呼ぶ。
恐縮しながらもそのお言葉に甘え
王妃の前へと歩を進める。
その横には世継ぎ様であるトウ様を
胸に抱く王様の姿もある。

「王様もご無事でな何よりでした。
市井は紅巾の奇襲にあい
民が逃げ惑う有り様でした。
それに叔母様が・・・」

「侍医も無事で何よりじゃ。
チェ尚宮ならば案ずることは
なかろ。報告によれば
紅巾と呼ばれる賊は宗教的農民の
集まりに過ぎぬとの事、無事に
姿を見せるに違いないと余は
信じておるぞ。それとのぅ
王宮大門を民の救出に解放した故
典医寺も傷を負った者が運ばれる
と思うが、侍医頼めるの?」

「そうですよね。叔母様なら
大丈夫ですよね・・・
典医寺はお任せ下さい
私もすぐに向かいますので。
僭越ながら王様・・・よい決断を
なさいました。命の重さに
身分などありませんから」

「余は己の命などほしくはない。
王妃やトウを一番と
思うておるのじゃが…民あっての
高麗故、民も大事であるぞ」

「まぁ~王様ったらおのろけですか
うふふっ…では私は典医寺へ
行きますね。後程、診脈に伺います
失礼します」

ウンスは一礼すると
警護の者を引き連れ典医寺へと
歩を進める。

典医寺ではウンスの到着前から
負傷者でごった返しであった。
傷の浅い者から深手を負った武士
など、さまざまである。
トギが手際よく患者を振り分けし
ウンスの世で言う所のトリアージを
していた。
そこに姿を見せた浮かべは唖然とし
トギに言葉を返す。

「遅れてごめん!トギ?これって」

『ずっと前にウンスが言って
たろう?それをしていたんだ。
早く手伝え!』

手話はいまだ読めないウンスでは
あったが、徐々にではあるが
唇の動きで会話ができるように
なっていたのである。

「分かった。ありがとう
皆様!落ち着いてください~
傷が深い人から診察します。
診療棟へお入りください!」

髪をまとめ白衣を纏い
ウンスが侍医として奮闘して
いる頃…ヨンは市井へ到着し
叔母の姿を目にすると駆け寄り
敵と対峙しながらも声を掛ける。

「叔母上!ウンスは?」

「遅い!お前の一番はウンスか」

「・・・ああ、悪いか」

「まったく、仔細はあとじゃ
ウンスならば今頃王宮へ着いて
おる!案ずるな!」

「ならばよいが・・・」

幸いにも紅巾と呼ばれる賊は
頭に赤い布を巻いていた為
それが目印となり民と見分けが
すぐについたのである。
逃げ惑う民は禁軍が誘導し
王宮へと導く。残された紅巾だけを
斬り捨てるだけでは
あったのだが・・・。
そんな時であった、ふとヨンの
脳裏に浮かんだ光景がある。
赤い布を投げ捨て高麗の民に
成りすまし王宮へその身を沈めた
者の姿が・・・。

「今のは・・・!!
叔母上!!!退け!」

「・・・はぁ!この私に…
あん?そう言う事か相分かった」

「退け!」っと怒号を浴びせられ
顔をしかめ振り返ると残された
残党に手をかざすヨンの姿が
目に映る。
甥の内功は十分承知している叔母は
ぐっと言葉を飲み込み
退くのであった。

その瞬間、ヨンが瞳を瞑り
気を高め雷功を放つ。
「何事!?」と意味が飲み込ねない
紅巾は、じかに雷功を浴び
「うっっ」っと声を漏らし
賊を巻き添えにしながら
後方へと飛んで行く。

「ふぅ~・・・禁軍!
息の有るものを捕らえ、王様の御前へ
引き摺りだすのだ。
俺は王宮へ行くが、あとは頼むぞ」

「「はっ!」」

市井に群がるすべての紅巾が
撤退したわけではないが
ヨンは胸騒ぎに背中を押される
ように、叔母であるチェ尚宮と共に
王宮へと裏道を駆け出したので
あった。


・・・・・

皆様おはようございます。

ネットニュース読みましたか?
どうしたのかな…芸能界・・・
自殺者があとをたたない負の連鎖
若者俳優さんが、個性豊かな
女優さんが、春前に第二子を
出産したばかりの女優さんが・・・
生き抜くには世知辛い世の中で
あるのは間違いないですが
歯を食い縛り私は生きていきたい。
そうしなきゃ生きたくても
生きれなかった人々に顔向けできない
そう思うから。


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