でんべ家の年越しイベント やや 3                       | シンイ二次小説でんべのブログ

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「ここは・・・」

その逞しい胸の中に、ソマンと
ちびウンスをしっかりと囲い
天門から弾き出されたヨンは
眼を見開き辺りを見回す。
天を突き刺すのではないかと
思われるような屋敷と
おかしなことにちびウンスが
潜った時はまだ午前中のはずが
すでに日が落ち、辺りは暗闇に
包まれていたのである。
されど暗闇とはほど遠く
目映くめまいを覚えるほどの
光があちらこちらから
こぼれていた。

そんな所に「ウンス!私達の子供を
返して!!」。
そう叫びながら駆け寄る一組の
夫婦と思われる人物がいた。

「・・・」

「オンマ~~」

ちびウンスはヨンの胸から
屈託のない笑みを浮かべ手を振り
それに応えていた。

「ウンス!無事だったのね
この子ったら半年もどこ行って
いたのよ!誘拐?この人に
誘拐されていたのね。そうなんでしょ」

「え~ちがうよ、オンマ~
このひとはそまんのアボジだよ
おっきなおうちのアボジでしゅ
ゆうかいなんてされてないもん」

「チョンチャル(警察)もあちこち
探してくれて、それでも
見つからなくて・・・それでも
諦めきれなくて、こうして探して
いたのよ。とにかく無事で
良かったわ…おいで」

ヨンが腰を折、ちびウンスを離すと
母親の胸に飛び込み
「えぇ~んえぇ~ん」っと
声をあげ泣きだすちびウンス
であった。

「ソマン戻るぞ
母上が待っておる故」

「ん?あ、はい父上
ですが父上?ここはどこなんでしょ
こんなまぶしくきらきらした
ここは?」

「母上の里なのだ
・・・そしてあの幼子は
母上の幼少の頃であろう
天門とはそう言うところなのだ
何が起きてもおかしくない
ソマン?二度と天門を潜っては
ならぬぞ。
父 母と二度と会えぬ可能性も
ある故」

「はい!」

そう言うとソマンを抱き上げ
ヨンは再び天門を潜ろうとした時
「待って」っと声がかかる。

「娘を助けて頂いたのよね?
お礼も言わずすみません。
お名前とは聴いてもよろしいで
しょうか?」

「チェ・ソマン!!
父上のチェ・ヨンです
もう戻らないと母上が
目を覚ますと叱られますから」

元気に応えるソマンの横で
ヨンは複雑な思いを抱く。
頭を垂れ詫びるべきか否か
いや、貴殿方の孫と
ソマンを抱かせるべきか否か
理解し難い現実がここにあるのだ
思い悩むヨンではあったが
徐々に弱まる天門の渦が
目の前に広がり、時がないことを
察したヨンは振り返り
徐に片膝をつき、頭を垂れる。

「理解できぬと思われますが
このソマン…お二人の孫で
ございますれば、頭を撫で下さり
ますようお願い申し上げます」

「へっ?孫??えぇ~~~!」

「ちょっとまて母さん
チェ・ヨンって
あのチェ・ヨン将軍のことじゃ
ないのか??」

「えぇ~~~っ!」

今にも気絶しそうに
母親は素っ頓狂な声をあげ
父親の腕に雪崩込むのである。



・・・・・

帰省からやっと帰宅しました。
次男の嫁は地獄じゃ~~👊😭✨
明日は真面目に仕上げます
コメ返しもさせて貰いますね。

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