生きる意味 41(模索) | シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説を書いています



「キム・テサン殿…なんども
申しておるであろう…ここに
そなたと元におわすであろう
叔父上と繋がりを示す書状が
存在したのじゃ、そなたの直筆と
内官のお墨付きもある
言い逃れ出来まいて」

「そんなもの誰でも真似できましょう
我の預かり知らぬことに存じ上げます
恐れながら王様は大護軍である我より
内官ごときの言葉を
お信じになられるので
ございましょうか?」

 康安殿にて蝋燭の灯りが揺れる中
複数の武官らを従え王様と大護軍
キム・テサンは対峙する。
むろん王様の近衛である迂達赤も
王様の真横や背後をお守りし
いつでも剣を抜き命を投げ出し
王様をお守りする覚悟でにらみを
きかせているのであるが。

「黙らぬか!余の臣下であり
余のお想いをくみ取り手となり脚に
なり役目を貫くアン・ドチを侮辱する
のは余が許さぬ!」

王様は眉をきりりっとおあげになり
キム・テサンを睨み付ける。

「えぃ!面倒故、迂達赤など
我ら武官に比べれば恐るるに足らず!
だれぞ!王様の私室へと回り
王妃様を捕らえて参れ!
ふんっ王様、冥土の土産にお聴き
くだされ。徳興君様を拝し我は
今より高みに上り詰めようと
思うておりますればあなた様の
王としてのお役目はこれにて
終いにございます。せめてもの
武士の情け、王妃もご一緒に
逝かれるがよかろう」

ドタドタっと私室へ回る取り巻きの
武官を阻止するべく
チュソクは剣を抜きトルベは槍を
構える。


そんな時であった。
康安殿の観音開きの戸口が
ぎぃ~っと開き王妃様が姿を見せた
のである。その後ろには
むろんチェ尚宮やウンスの姿も
見える。

「妾に何用じゃ!剣を下ろしなさい
王様の御前でなんと無礼な真似を
しておるのです」

その雅な佇まいとは裏腹に
眉をきりりっと寄せられ反逆の
首謀者であるキム・テサンを
睨み付ける。

「・・・なんとも威勢だけは
よいではないか…飛んで火に入る
なんとやらであるな…王妃様?
すぐに愛しい王様も旅立ちましょうぞ
先に逝かれるがよい」

そう口にすると
キム・テサンは王妃に剣を向け
その胸を突き刺そうとするが…。
チュソクの剣がそれをバシッと
払い落とす。

「キム・テサン!王宮を揺るがす
反逆、それは死をもって償って
もらうが妥当!王様?よろしいで
ございましょうか」

「構わぬ、王妃?こちらへ
恩讐殿も余の後ろへそして
背を向けこちらを振り向く事無きよ
よいな!」

前世の記憶がすべて蘇った訳では
ないウンスはぴくんっと身体を
震わすとそれでも王妃様の背に
隠れ王様の背に身を潜める。

むろんその回りは迂達赤が固め
先頭にはチュソクとトルベが武官と
対峙する。



ポチっとして下されば嬉しいです





にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村