「ふふふ…王妃様?順調ですよ
ですがまだまだ安定期ではないので
無理をしちゃ駄目ですよ」
「そうか…そうか・・・妾は
幸せものじゃすべて姉上様が
妊活なるものを進めてくれた
お陰じゃ…うふふ」
元で婚儀を済ませ高麗の王、王妃と
して早いもので十年弱となっていた。
待望の赤子を授かり
王妃様は嬉しそうに
ほんに嬉しそうに笑みをお浮かべに
なり、そっとそのお腹にお手を
おかれていたのである。
「王妃様~?すっごい御綺麗になられ
ましたね…眩しいくらい輝いて
おられますよ。
ちょっぴりうらやましいです~」
「これ、ウンスいや医仙殿?
・・・」
「は~い…ふふふ
叔母様?そんな怖いかおしたら
皺が増えちゃいますよ」
すっかりため口のウンスであるが
それだけ近寄れた証なのかも
知れないとチェ尚宮は苦笑いを
浮かべたのである。
倭寇討伐は勝ち戦となり
罪人をぞろぞろと引き連れ帰還との
文が届いたのがつい先日のこと
総大将として、ヨンが出陣して
すでに二十日程過ぎていたのである。
寂しくないと言えば嘘になるが
王妃様に赤子を無事に抱かせるべく
ウンスは屋敷と王宮の往復する
日々を過ごしていたのであった。
典医寺に顔をだすと毎朝
まずは王妃様をお訪ねするのが
ウンスの日課となっていた。
「では私はこれで失礼しますね
・・・ふふふ」
ウンスが一礼し振り返ると
ばたばたと駆け込む足音が
みなの耳に届くのである。
「ふぅ~~・・・なんども
申しておるものを・・・」
「王妃様~~~サンミにございます
王様がおみえになります~」
「叔母様?サンミさんって?」
「新たに参った女官なのだが
おてんばで手に負えぬのじゃ・・・
まったく…」
女官として長年勤め王宮を退いた
者の姪であるサンミ若さ故なのか
チェ尚宮もほとほと手を焼いて
いたのである。
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