「ここがそうなの?」
「はい…口は悪いが腕はよい
高麗で一番のクッパを食わして
くれます。なれど他言無用で
お願いしたいのです」
「え?…訳ありってこと?
わかったわ…秘密にしておく」
ウンスは辺りを見回しながら
そう口にしていると厨房から
顔を覗かせる人物
「マンボ?うまいクッパを
作ってくれ…王様の客人であり
医仙の称号を賜ったお方だ
粗相のないよう頼む」
「ヨン!いきなり現れ
なんだいその態度は!!まったく
だけどさ…このお方が
噂の医仙様なのかい?
べっぴんなんだね・・・」
「初めまして…医仙なんて
おこがましいですから
ユ・ウンスって言います
ウンスって呼んでくださいね
・・・ふふふ」
「おや、気さくに接しても
よさそうな人なんだね~よっし!
クッパ食わしてやるから
待っときな!」
表の商いは薬屋であり
裏へ回ると高麗一の情報屋でもあり
ヨンは王宮へあがる前から
あれやこれやと接している
裏組織である…またこの時点では
迂達赤の仲間も出入りはしていない
のである。
それから暫く待つと盆にのせられた
熱々のクッパが運ばれてくる。
「お待ちどうさん…熱いうちにたべな」
マンボはそういうと懐から匙を
取りだしウンスに渡すのであるが
一瞬「ぎょっ」っとした顔をさせる
ウンスではあったが
そこは大人の気遣いも忘れない
ウンス…さりげなく匙を拭くと
「いただきます~」っと手をあわせ
クッパを掬いあげ口に放り込む。
「熱っ!・・・でも・・・美味しい
モグモグ」
「そうかい、気にいってくれたかい
…自慢じゃないけど
あたしのクッパは都一さ」
「マンボさん?都一どころか
私の世でも通用しますから
・・・欲を言わせてもらうと
あと少し辛味を足せば世界一と
言わせてもらうわ…ほんと美味しい」
ウンスはそう呟き
クッパを再び口に放り込む。
「辛味かい・・・どんな味なんだろう
ね~・・・」
「え?辛味を知らないって?
あ~そうか…こちらではまだ・・・!」
ヨンの指がすっと動きウンスの口元
を掠めとるのである。
『お、俺は何を見た?
隊長が…あの隊長が医仙様の…
お~~・・・トルベにぃに教えたい』
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