テマンの反乱 6 | シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説を書いています

あくまでも王の客人を警護する。
そんな大義名分を作り出し
ヨンは己の気配を消し
ウンスとテマンの背後につく。

「ねぇ?あの店って」

そんなヨンの心露知らず…ウンスは
あの店この店とふらふら回っては
笑顔を振り撒く。
その度にヨンは何度も舌打ちを
繰り返すのである。

「テマン?本気か?」

「え?・・・あ、はい・・・」

嘘をつく…ましてや兄であり親とも
慕う隊長に・・・なれどテマンは思う
男女の想いなどまったく縁もないが
きっとトルベにぃ~が言うように
隊長は医仙様を恋慕ってるんだ
だけどそれを悟られないように
隠しているんだ…なぁ~医仙様?
隊長のそばにいてくれよ・・・
そしておれたちのそばで
いつも笑っていて下さい
その笑顔に癒されるんだ…へへへっ

そんな事を胸に秘めテマンは
つんつん頭をぼりぼり擦る。

「どうしたの?テマン君?
顔が赤いわよ」

「な、なんでもありません
さ、次はどこにいきますか?」

「お腹空いたかも・・・
お腹にガツンっとくるものを
食べたいかも・・・」

『チッ…その笑みを誰彼と振り撒く
でない・・・よからぬ輩が
勘違いするであろう』
テマンの顔を満面の笑みを浮かべ
覗き込む
ウンスに向けた腹のうちである。
そんな事を口にする男ではないのだ

「医仙殿?うまいクッパを出す
隠れ家を知っておるが
先ほど饅頭を食った故…腹を
壊さぬか?」

「えっ?見ていたの?」

「・・・」

「ねぇ~ってばぁ~」

『しまった』…っと
自ら墓穴を掘ってしまったヨンは
ウンスが、己の袖口をゆらゆら
揺らす愛らしい仕草を眺めて
いたのである…そして
その時心の臓が「どくん」っと脈打つ
のがわかったのである。



>>>>>

そう長くはならないお話ですが
長~~い一日をお付き合い
くださいませ。

ポチっとして下されば嬉しいです


にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村