そんな大義名分を作り出し
ヨンは己の気配を消し
ウンスとテマンの背後につく。
「ねぇ?あの店って」
そんなヨンの心露知らず…ウンスは
あの店この店とふらふら回っては
笑顔を振り撒く。
その度にヨンは何度も舌打ちを
繰り返すのである。
「テマン?本気か?」
「え?・・・あ、はい・・・」
嘘をつく…ましてや兄であり親とも
慕う隊長に・・・なれどテマンは思う
男女の想いなどまったく縁もないが
きっとトルベにぃ~が言うように
隊長は医仙様を恋慕ってるんだ
だけどそれを悟られないように
隠しているんだ…なぁ~医仙様?
隊長のそばにいてくれよ・・・
そしておれたちのそばで
いつも笑っていて下さい
その笑顔に癒されるんだ…へへへっ
そんな事を胸に秘めテマンは
つんつん頭をぼりぼり擦る。
「どうしたの?テマン君?
顔が赤いわよ」
「な、なんでもありません
さ、次はどこにいきますか?」
「お腹空いたかも・・・
お腹にガツンっとくるものを
食べたいかも・・・」
『チッ…その笑みを誰彼と振り撒く
でない・・・よからぬ輩が
勘違いするであろう』
テマンの顔を満面の笑みを浮かべ
覗き込む
ウンスに向けた腹のうちである。
そんな事を口にする男ではないのだ
「医仙殿?うまいクッパを出す
隠れ家を知っておるが
先ほど饅頭を食った故…腹を
壊さぬか?」
「えっ?見ていたの?」
「・・・」
「ねぇ~ってばぁ~」
『しまった』…っと
自ら墓穴を掘ってしまったヨンは
ウンスが、己の袖口をゆらゆら
揺らす愛らしい仕草を眺めて
いたのである…そして
その時心の臓が「どくん」っと脈打つ
のがわかったのである。
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そう長くはならないお話ですが
長~~い一日をお付き合い
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