あなたを探して 40 | シンイ二次小説でんべのブログ

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40

屋敷に戻ると
使用人らとエヨン叔母様が
頭に角が生えるのではないかと
思われるほど顔を赤らめ
待っていたのである。

「婚儀なのだぞ…ヨン?
世も明けぬものをどこをほっつき歩い
ておったのだ!二人が
閨の戸口が空いておると…
賊に拐われたのではないかと
血相を変えわたしの部屋に
飛び込んできたのだ」

「すみませぬ…叔母上様
ウンスと王宮裏山まで行って
おりました故…ウンスの親御殿に
御挨拶申し上げておりました」

「ならば言伝てすれば良かろう・・・
お前がおるのだから
案ずることはなかろうとは
思うておったが万が一もあるゆえ
お前らの顔を見るまで息も
できぬ程であったわ」

「すみません…エヨン叔母様・・・
ヒョモそれにチョイごめんなさい
心配かけて…私がお願いしたんです
ヨンを怒らないであげてください」

「・・・まぁ…よいわ
はよう支度をせねばなるまい
湯殿の用意もしておるでの…
磨きあげて参れ」

ウンスのぺこりと頭を下げた仕草に
エヨンの怒りも静まる。
手を取り合い湯殿に向かう二人。
その後ろ姿に、この地を背負う
ことになるのだろう二人に
幸多かれと願うばかりである。

きゃっ、きゃっと湯殿から
ウンスの笑い声が客間まで漏れる。

「まったく…あやつらは・・・
四十を前にいつまでいちゃついて
おるつもりなのだ」

「姉上様?落ち着かれませ
血の道が逆流いたしますぞ
わたしらはもう慣れっこになりまして
ございますよ…ふぅ~」

チェ尚宮が到着し、エヨン叔母の
亭主を始め鉄原から縁者が総勢
三十三名到着していたのだ。
それを仕切り纏める役目は
ソンヨルである。
仕切り板を外し大広間にしていた
縁者の中を忙しなく動き回る
ソンヨルの姿に母であるエヨンは
頼もしくなりよって・・・
そう思ったに違いない。

そんな中「「「おぉ~~」」」っと
歓声が沸き上がるである。


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