テマンの反乱 8 | シンイ二次小説でんべのブログ

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『心配するなテマン…
見えた俺にも見えたぞ!
な、テマン?俺が言ったこと
強ち見当違いではなかったろう
隊長は医仙様を好いておられるんだ
男女のことは俺に勝る者は
いないからな』

屋敷に戻るっと姿を消したトルベで
あったが物陰からそっと覗いて
いたのである。
その気配に気がつかないヨンではない
のだが・・・。

『いま俺は何をした・・・
無意識に指が動いていた。
女人など煩いだけと思うていたが
この方から目がは離せぬ…俺は
狂うてしまったのか』

死に急ぐ武人・・・
なれど戦場に赴けば負かす敵と
対峙することなく武功をあげ
都へと戻る…そんなことの繰り返し
である…十六で屋敷を飛び出し
影として生きてきた若かりし頃
心通わすおなごはいたが不幸にも
自ら命をたち逝ってしまった過去が
あるのだ…それからと言うもの
心を閉ざし感情を表に出すことが
なかったのである…そんな男が
みせた仕草に、経緯を知り尽くす
マンボは驚き眼を見開いたので
ある。

「・・・いや・・・米粒が・・・」

「あ、ありがとう・・・」

あまりに唐突な出来事に
当人であるウンスはこう返すのに
精一杯であった。
取り巻くマンボやテマン、遠くから
盗み見るトルベなどは口の端を
あげ、「脈あり」と微笑むのである。


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