あなたを探して 4 | シンイ二次小説でんべのブログ

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「テマン?ついてこれるか」

「お、おれは猿ですよ
こ、このくらいへっちゃらです」

「ならばよいが・・・少し休め」

屋敷をテマンとともに飛び出した
ヨンは、日が山の麓に沈むと
戦に向かう折なんども通った道では
あったが、今宵はその脇に
夜営を張るのであった。

逸る心持ちを抑え
大樹の根元に腰をおろす。
その上にはテマンが暗闇を睨むように
目を光らせていたのである。

『イムジャ?このように貴女を待って
いた四年の月日を思い出します。
俺は十年でも二十年でも命尽きるまで
待つつもりでおりましたが
職を辞する事が叶わず、お出迎えが
出来ずすみませぬ・・・されど
イムジャ?明日にはお会いできます
あやつらがしっかり護衛して
おります。安堵して都へ向かって
下され』

ヨンらが天門の地を取り戻し
皆が去った五年目からは
一年周期でスリバンが
張り付いていたのである。
白い人から始まり最後の年は
シホとシウルとなった訳であったが
・・・。

『お、穏やかな顔だ!
テ、大護軍?う、嬉しいですね
おれも一緒に、イ、医仙さまを
お守りします』

テマンが腰をおろす
大樹の上からでもヨンの口の端が
上がるそんな横顔が、夜目が効く
テマンにはみえるのであった。


一方ウンスは・・・。

宿に泊まっていた。
久しぶりに湯に浸かり
もやもやを洗い流そうとしたのだが。

「やっぱり…もどろうかな・・・
八年って、あの人だってきっと
結婚しているわよね・・・こ!子供も
いるかも知れない・・・あ~ぁ~
どうするばいいのよ」

ぶくぶくっと湯船に沈んで行く。
湯船の中で顔をごしごし洗うと
「決めた!」そう呟くと
湯殿を後にするのである。

「今夜はゆっくり眠ろう
みんなの顔も見たかったけど
・・・王妃様でしょう
叔母様・・・あ~マンボ姐さんの
クッパ食べたかったなぁ~~・・・」

独り言を呟くと久しぶりの布団の
ぬくもりに触れいつの間にか
深い眠りへと落ちて行ったのであった。


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