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「やっと戻ってこれた」

し~んと静まりかえった
天門の地・・・ウンスは嫌な
予感がし始める。

「どうしたの?まさかあのとき
あのままあの人は・・・。
いや!そんなはずはないわ
必ず生きているそう信じているわ。
あ!そうだ…開京に行けば
何か情報がつかめるかも知れないわ」

ウンスの時では僅かに二年であったが
高麗の地では八年の月日が
流れていたのをユ・ウンスはまだ
気づいていない。
されど敵か?味方か?天門の地に
張り付いていた者がいたのだ。
すぐさま鳩を飛ばし
その鳩が向かった先は・・・。

「えっと・・・元の地だとすれば
危ないわよね・・・
開京まで何日掛かるのかしら
お金も持っていないし・・・
どうしたら良いのかな
泊まる宿なんてどこに
あるか・・・あ~あ~・・・」

ウンスは天門を出た石畳の前で
髪をくしゃくしゃに
ししゃがみ込んでしまう。

「とにかく前へ進まなきゃ
何にも始まらないわ!
あの人の無事を確かめるのが
先決。そうでしょうウンス?。
何日かかっても開京に行って
みせるんだから・・・」

気を持ち直しウンスは前を向く。



てくてくと丸二日ウンスは
歩き続けている。
主に、夜は野宿か荒れ寺を見つけては
チェ・ヨンから授けられた
赤い鞘で被われた小刀を
握りしめ眠りにつくのであった。

だが、ほとんど熟睡出来ては
いなかった・・・。
風に葉ががさがさと揺れると
目を覚まし、野にさ迷う腹を空かせた
獣や山賊などではないかと
小刀を握りしめ暗闇に目を凝らし
闇を過ごしていたのである。

「はあ~・・一人じゃ不安だわ
それに口にできたと言えば
小川の水を少しと道沿いに
運良く見つけた果実だけ・・・
はぁ!ネガティブな考えは
やめとこ…寝よ!・・・」

ぐぅ~~っとなく腹の虫をウンスは
なかったことにし眠りにつくのである
頃は秋口、日が落ちれば肌触り寒く
感じる茂みの中でウンスは瞼を
閉じるのであった。


その夜ウンスはチェ・ヨンの夢を
見ていた・・・。

「お願い!逝かないで!」




>>>>>>

新しいお話の始まりです。
毎日の更新はむりですが
このくらいの短さで
なるべく更新できればと
思っております。
お付き合い頂ければ幸いです。


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