木春菊7 | シンイ二次小説でんべのブログ

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シンイ二次小説を書いています

「イムジャ、ミンソクを
うまく炙り出せたようです
ゆえにこのまま兵舎に」

ウンスはチェ・ヨンに頷き
静かに兵舎の中へ消えた



『あの女人は間違いなく医仙
繋ぎをつけねば』

ミンソクは医仙帰還の報を
元に向け手下を遣わせた

そのミンソクの行動は
テマンが確りと見ていた


「イムジャ?朝夕は冷えるゆえ
もうちとこちらに」

チェ・ヨンの腕の中で微睡むウンス
そんなウンスを抱きしめ
浅い眠りに付くチェ・ヨン


翌朝テマンがミンソクの一部始終を
報告にやってきた

「大護軍、俺です」

「入れ、ミンソクはどうであった」

「護軍の一人と密かに合い、手下をどこかに向かわせたました」

「やはりな、テマンご苦労であった
チュンソクを呼んでくれ」

テマンはすぐにチュンソクを
呼びに走り去る


「大護軍、お呼びですか」

「入れ、チュンソク、
護軍のイ・ジュンホを調べろ
あやつは元か、徳興君様と繋がりがある」

「まさか、護軍が・・」

チュンソクはため息をつくと頭を抱えた

「王宮より早馬が戻るのが
四、五日後それまでかたをつける」

「分かりました、すぐに取りかかります
しかし、徳興君様は何をお望みなのでしょうか」

「イムジャか、玉座かあるいは両方
を手に入れようとしているのか、どれにしろ必ず阻止してみせる」

チェ・ヨンはちらりと寝台の隅に
腰かけるウンスを見やると語尾を強めた

チュンソクは大護軍の執務室を後にし、
密かに護軍を調べ始めた

「イムジャ市井に参ろう、衣を買い求め
なければ」

「いいの、一緒に行ってくれるの」

ウンスは口を両手で押さえ
目尻を下げ喜んでいる

「そんなに嬉しいですか」

チェ・ヨン目元を緩め口の端を上げ呟いた

兵舎を後にし、二人は市井に向かう
それを追うようにミンソクが動いていた
その後を、トクマンとテマンが
跡をつけている

ウンスは着替えを何枚か選んでいた

「それだけで良いのですかまだ四、五日
それ以上はおらねばなりますまい」

「そんなに居るのか・・まだまだ皆に
会えないのね」

そう言うと
ウンスはしょんぼりと肩を落とす
そんなウンスの表情に片眉を上げ
詰め寄り呟く

「俺だけでは不満なのですか」

「そんな事ないわよ、貴方だけで十分だ
わ、その為に帰ってきたんだから」

その言葉にチェ・ヨンは口元が緩む

「都に着けば、二人で市井に出向く事も
ままならぬやも知れませぬ、楽しんで
下され」

ウンスは頷くと、チェ・ヨンの腕を
引っ張り、あちらこちらと見て回っていたが小間物屋でウンスの瞳が
ある一点を見つめ動きが止まる

「どうしたのです」

そう呟くと
チェ・ヨンはウンスが見つめる
瞳の先を見るとそこには螺鈿細工の
綺麗な小物入れがあった

「これがよいのですか」

「でも高そうよ」

「構いませぬ、主これを」

主にお代を払い
ウンスの手にひょいと持たせた

「いいの・・嬉しい」

ウンスはチェ・ヨンを見上げ
瞳を輝かせながら呟いていた




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皆様いつもお寄り下さり
誠にありがとうございます


てんてんmamaさん家の
画伯が蝶を描いて下さりました

シンイと書いてあるとの事
画像の持ち帰りはご遠慮下さいませ

画伯!ありがとうございました



でんべ


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