めぐり逢い永遠に(新たな旅立ち)2 | シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説でんべのブログ

シンイ二次小説を書いています

ウンスが逝ってから
ミンホ一家が一緒に住むようになった

ヨンは片意地を張り口癖のように
一人の方がせいせいすると
言っていたが
飯もろくに作れないと自覚している
ヨンが折れるしかなかった

だがウンスがいない寂しさも
孫やひ孫に囲まれ
一瞬でも忘れる事が
出来たのも事実であった
そんなヨンもウンスの命日を
間近に控え布団を暖める日々が続いていた

お父さん、大丈夫?

ファジュが
頻繁に顔を見せに来てくれていた

ああ・・生きてる

もぅ・・憎まれ口ばかりきいて…ふふふ

ファジュの笑い声が
愛しいウンスの声と重なり
その度に胸が締め付けられた
逢いたい気持ちが日々募る

後で何か運ぶから少しでも口にして・・

そう言い残し
ファジュは客間の扉を閉めた



お父さん、出来たわ、起きてる・・

返事がない

開けるわよ

客間の扉を開けるとヨンは眠っていた

お父さん・・起きて・・

ん?・・うるさいな・・

ヨンはそう呟くと
また眠ろうとしている
ファジュは
父に普段と違う違和感を感じ
すぐにミンホを呼んだ
ドタバタと客間の皆が集まる

お父さん、起きて

ファジュはヨンの身体を揺すってみる
その度にヨンは
僅かに瞳を開きまた眠る
その繰り返しが続き
日付が変わった頃
ヨンの瞳が微かに開いた

ウンス・・・と、呟き息をひきとった

その瞬間、子供たちの目の前に
若かりし頃の両親が微笑み立っていた





ヨンが亡くなり
三日葬が厳粛に執り行われ
納骨の際に、一年前の父の遺言を
忘れずにミンホは果たしていた
荼毘に付されたヨンの遺骨が納められた
骨壺をウンスの隣に並べる

と、同時に墓石から天に力強く昇る光を
参列者は目の当たりしていた
一本の太い光の回りを細い光が
ぐるぐると回り
まるで絡み付くように
地上からは見えていた

そして離れた街からも
天に昇る光が幾筋も出ていた
それはまるで
ヨンとウンスの後を追うかのように・・・


            

            完





>>>>>>>>>>


皆様こんにちは

いつもお寄り下さり
ありがとうございます

ヨンとウンスは共に天寿を全うし
次の世に向けて旅立ちました

天寿を全うしなければ時の神が
繋いでくれた永遠の縁が
切れてしまいます
それで、このような形と成りました
何卒ご理解下さいますよう
お願いいたします。

あとがきは午後の記事で
書きますので
その時まで失礼いたします





でんべ










ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村