めぐり逢い永遠に(開院、出産)17 | シンイ二次小説でんべのブログ

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ヨンとウンスは定年を明日に控え
今日は自宅で家族だけでささやかな
宴を開いていた
ファジュは既に三十才になり
大学時代の同期と結婚し
一歳になる男児の母となっていた
名はクムと言う

クム…おいで・・・

ファジュが膝の上に抱っこしている
クムにウンスが両手を広げ声を掛けると
ヨンの眉毛がピクリと上がる

プッ…

ヨンの癖を知り尽くしている子供達は
声を潜め笑っている

なんだ・・お前たち何が言いたいんだ

そう言うとヨンが横目で睨む
例え長男で有ろうと
ヨンには逆らえないでいた

いや、なんでもないです

ミンホは背筋を伸ばし答えていた
子供達が学生の頃
チェ家は門限七時と決められ
違反すれば、例え厳しい寒さの中でも
外に閉め出され
決して玄関の鍵は開けないと
徹底していたのである
まあテマンが住む離れに
助けを求めるのが
分かっていたから
出来たかも知れないが・・・


残念ながら、ウンスの両親と叔母は
五年前に立て続けに他界し
今はもう居ない・・・

ヨン・・暫くゆっくりしたわね

そうだな…ウンスの好きな温泉めぐりの
旅行でもするか・・ん?

ウンスはソファーに深く腰掛け
ヨンの肩に頭をコトンと乗せ
腕を絡めながら呟く

いいの…本当に連れて言ってくれるの?

ウンスはソファーから上体を起こし
ヨンの顔を覗き込んでいる

ミンホ、ヨンジュ、
二人でなんとか成るわよね
何十年も働いて来たんだから
親にも休みは頂戴よ

どうぞ…反対なんてしないから
ゆっくり楽しんできて・・・
ご飯くらいなら
コンビニが有るし大丈夫だから

ヨンジュが優しい一言を掛けてくれた

ヨンジュは身体を鍛えテマンの元で
働いていた
血をみるのが苦手な為に・・・

そう言えばテマン兄ちゃん
寄ると言ってだけど来ないな…

テマンは三十際の時に
看護師と結婚し、年子で三人の子宝に
恵まれていた
無論、警備の仕事で
まだまだ現役で活躍していた

テマンは家族を第一に考えてるから
不測の事態でも起きたか

と、ヨンが呟いていると
テマンが玄関を開けて上がって来た

テマン・・遅かったわね

あ…すみません
下の子がわがままばかり言うので
遅くなりました

ウンスはそう言いながらソファーから
立ち上がりテーブルの椅子を引き
手招きしている

テマンも大切な家族の一員だから…
子供達も連れて来れば良かったのに・・

いや、うるさいから
迷惑を掛けますし・・・




ミンホ…ファジュと力を合わせて
病院を頼むわね・・

まただとミンホは
顔を背けながら呟いた

分かってます
もっともり立てていきますよ

あら…いっぱしの口を聞いて…ふふふ

兄の態度を見ていた次男ヨンジュが
父が不機嫌になる前にすかさず
フォローに回る

大丈夫だよ、俺とテマン兄ちゃんが
陰から支えるから・・・

頼むんだぞ…テマン、ヨンジュ・・

そう言うと
ヨンは二人に軽く頭を下げた
そうして今後のやり方を
ヨンとウンス
ミンホとファジュの四人が熱く語り合い
ヨンジュとテマンはクムと遊び
夜が更けて行ったのであった




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皆様こんにちは
いつもお寄り下さり
誠にありがとうございます


ドンと飛んでばかりですみません
ラスト三話となってしまいました
それまでお付き合い下されば幸いです


でんべ









































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