めぐり逢い永遠に(開院、出産)16 | シンイ二次小説でんべのブログ

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月日が流れ
ファジュが生まれ早十年の時が過ぎた
ヨンとウンスは共に四十を迎え
病院も業績は上がり
平穏な毎日が訪れていたが

こら、ヨンジュ
そこに落書きはしない・・はあ・・・

叔母の悲痛とも取れるため息が溢れる
ウンスはファジュが生まれた
二年後に長男ミンホを生み
その二年後に
次男ヨンジュを生んでいた
学校から
ファジュとミンホが帰ってくると
ミンホも含め三人になり
叔母は子守りに手を焼いていた

仕事の方が楽だったな・・・
子供達のお守りは
慣れていたのに歳か・・
はあ・・・はあ・・・

ため息が止まらない叔母が
落書きを消していた

ある日ファジュがおかしな言葉使いをし
朝食のテーブルに着いた

父上様、母上様おはようございます
ファジュが戻って参りました

と、深々頭を下げた

ヨンもウンスも叔母も言葉が出ない
三人互いの瞳を見つめているだけだった
ミンホとヨンジュは
シーンと静まりかえる両親と叔母に
驚いていた
ヨンの喉仏が上下に動き
一瞬止まったかに見えた時間が
動き出した

ファジュ・・おまえ・・

そう呟くと
ヨンは箸を置きファジュを見つめる

はい…これは昔の記憶なんでしょう
五歳くらいから少しづつでした
初めは自分が
二人いるみたいで
落ち着きませんでしたが
今はもう大丈夫です

お父さん、普通に話してもいい?

あ、ああ・・


その時食事を先に終え出勤支度の為
離れに戻っていたテマンが
ヨンとウンスを迎えに
再び母屋に戻ってきた

迎えに来ました・・

テマン兄ちゃん・・・

少し大きな声を出しながら
テマンに駆け寄り抱きついた
瞬時にヨンが引き離すのだが・・

誰にでも抱きつくな、ファジュ・・
何度も言っているだろう

軽くファジュの頭にげんこつを落とした

テマンは口をパクパクさせ驚いている
普段のファジュは
テマンと呼び捨てにしているからだ

ファジュ・・今夜にでも
もう一度話をしよう
早く食べろ・・

うん!食べる・・
でもお父さん・・遅いと寝ちゃうよ

いつものファジュに戻り
ヨンを横目で睨む真似をしている

はあ・・誰に似たのか・・・

と、胸の内で思いため息をついていた

分かった…早く帰るようにする

ミンホもヨンジュも食べない
遅れるわよ・・

は・・・い!

ヨンジュが元気よく右手を上げていた


その日もヨンは夜遅くに帰宅し
ファジュの話を聞く事が出来ず
子供達の寝顔を見つめながらため息を
落とすしかなかった





















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