めぐり逢い永遠に(開院、出産)14 | シンイ二次小説でんべのブログ

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院長が大部屋に入院する訳にもいかず
個室に案内された
産婦人科の女医が顔を出す

院長・・
陣痛の間隔はどんな感じでしょうか?

まだ十五分位なんだけど
両親が心配して連れて来られて・・

そう言うとウンスは
ベットに横になりながら
苦笑いを浮かべた

内診しますね・・

この個室は出産も出来る
誂えになっている

院長・・まだまだですね

そうよね・・・ふふふ

ベットに横になりながら呟く
ドタドタとうるさい足音が聞こえて来た

お母さん、絶対ヨンよ・・

そう呟くと
ベットの脇に居る母を見上げる

ウンス!

個室に飛び込んで来たヨンの額には
僅かに汗が滲み、ネクタイは緩み
白衣は大きく乱れていた

ヨン!・・・
どこから走って来たのよ
病院は走っちゃ駄目じゃない
そんなウンスの小言は聞いていないのか
ヨンはウンスのそばに近づく

大丈夫かウンス・・

然り気無く母は
ヨンに立ち位置を譲る

ヨンは大きな手でウンスの手を
優しく握る

ヨンが抜けて大丈夫なの?

あ…チュンソクが変わってくれたから
問題はない・・心配するな

またチュンソクさんなの・・・

ウンスはヨンを見上げ瞳を
細め睨む真似をする



時が過ぎ・・・・


両親は個室の外に控え
仕事を終えた叔母、テマン他、大切な
仲間達も次々に駆け付け
今か今かと固唾を飲んで待っていた

さあ…院長
頭が見えて来ましたよ・・
いきんで…

ひぃ…ひぃ…ぐう・・ぐう・・

がんばれウンス!

ベット脇の床に膝をつき手を握り
額から玉の様な汗をかいている
ウンスの額を拭きながら励ましている

ぐう・・ぐう・・はぁ…はぁ…

ウンスは歯を食い縛り
顔面を真っ赤に染めながら
何度も繰り返していた

さあ…院長…もう少し・・

ひぃ…ひぃ…ぐう・・ぐう・・
ヨン…いたい・・・

息も途切れ途切れで呟き
瞳には涙を滲ませヨンを見つめる
ヨンもまたウンスの瞳を見つめ

俺はここにいる・・

と、言葉にこそしないが
想いを込めてウンスの手を握っていた

ひぃ…ひぃ…ぐう・・ぐう・・

ウンスの力がどんと抜けた

オギャァ~オギャァ~オギャァ~




個室にはファジュの元気な泣き声が
響き渡り
ヨンもウンスも胸を撫で下ろしていた

よくがんばってくれた…ウンス・・・

そう呟くヨンの瞳に涙が浮かんでいた

ファジュが真新しい布地に包まれ
ウンスの枕元にそっと寝かされた…

ファジュ…まためぐり逢えたのね・・

ウンスがそう呟くと
ヨンまた優しい瞳ををファジュに向け

よく…生まれてくれた

そう言うと
生まれたばかりのファジュの胸に
大きな手で優しく触れた



やった~、うぉ~

ファジュの泣き声が聴こえると
両親は手を握り合い、叔母は咽び泣き
テマンや仲間は歓声をあげて喜びを
身体で表していた






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