ウンス、ヨン、
アンドチ事務長と三人で雛壇に腰かけた
ご質問のある方は挙手をされてから
社名と名前を名乗り質問なさって下さい
数人が手を高く上げた
今世間が注目されてる地域に根差した
病院作りを
詳しく説明お願いしたいのですが・・
その様子をノグクの祖父が
院長室で食い入るように観ていた
暫くすると
記者会見のネット配信が終わりを告げた
地域に根差した病院作りか・・
そこへノグクが訪ねてきた
おじいさま・・・
ノグクは机の上のPCに目を向ける
チェ・ヨン先生とウンス先生は頑張っていますね
ああ、わしももう一度医者としての本分を思い出せた
そうよ、おじいさま・・・
お二人の病院と協力関係を作って
もう一度この病院を立て直しましょう
こんなになってしまった病院でも
一から立て直す事は出来るだろうか
勿論よおじいさま・・・
ノグク一緒に行ってくれるか
二人は院長室を出てヨンとウンスが居る
光州総合病院へと向かった
帰り支度をしていると
院長室の内線が鳴った
院長・・面会したいと言う方が
受付に来られてますが
どなたかしら？
突然の訪問者が先日の院長とノグクだと
知るとウンスはヨンを呼ぶように
指示を出していた
どうぞお入り下さい
先日は大変失礼しました
院長はウンスに向け
深々と頭を下げていると
そこにヨンが駆け込んで来た
院長・・病院にまで
どうしましたか
ヨンは怪訝そうな顔で呟く
チェ君、いや副院長
記者会見をネットで観ていて
君たちの方針に感銘を受け謝ろうと・・
あの時はわしも感情が高ぶり
本当に申し訳なかった
院長は改めて頭を下げた
それをわざわざ伝えに来たのですか？
いや、違うんだ・・・
言い淀む院長を見かねて
ノグクがわって入る
チェ先生、ウンス先生
祖父の話を聞いていただけませんか
謝ろうと思い寄らせて貰ったのもあるんだが
二人のおかげで、医者としての本分を思い出せた
いつの間にかわしは目先の利益ばかりを追っていた
大切な患者の事など
考えてもいなかったんだと気付いた
若い頃の志を忘れていた・・・
そうですか・・・
これからは協力してやっていければ
そう思っているんだ・・・
ヨンとウンスは神妙に話す院長の言葉を
黙って聞いていた
二人にとっても願ってもない話しだ
ここでは手に入らない高額な検査機器を完備した
院長の病院と協力関係ができれば
もう一段高みを目指すことができる
それから四人は
今後の方針について話し合い
最後は笑顔で握手を交わすことができた
見送る後ろ姿にヨンもウンスも改めて
胸を撫で下ろすのであった
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