サザエさんーカツオ君の一大事
カツオ君!泣くことはないよ!サザエさんも気付いて懸命に走ったよ。
朝日文庫版35巻〔84頁〕・昭和42年
『麦藁帽子を被った、無精ひげを生やしたオジサンが、口笛を吹きながら、リヤカーを連結した自転車を、機嫌よさそうに漕いでいます。リヤカーには空き瓶、新聞紙の束、本、段ボールなどが積まれています』
『派手なワンピースを着たサザエさんが、右手を高く上げて「クズやさーん」と大声で叫びながら走っています』
『半袖のシャツを着たカツオ君が、四方八方に吹きだす大粒の涙を、右腕で払い落しながら懸命に走っています』
『麦藁帽子を被った、無精ひげのオジサンは、リヤカーから路面に降ろした新聞紙の束を解き、取り出した新聞紙を開いています。新聞紙の間に、花と枝のついた植物が、押しつぶされて、挟まれていました。オジサンは、それをサザエさんとカツオ君に見せて、「しょくぶつさいしゅう・・・アアこれね」と言っています。サザエさんは、息せき切って走って来た胸を、ホッとしたように抑えています。カツオ君は、まだ、涙は出ていますが、泣き止みそうです。オジサンが見せてくれた、新聞紙の間に押しつけられた植物を安堵して見ています』
お姉さんは、酷いね!カツオ君が、夏休みの間に、植物採集し、新聞紙の間に挟んで押し花にしていたのに、屑屋さんに売ってしまった。
カツオ君が、
「夏休みの自由研究で、植物採集して、夏休みの間に新聞紙の間に挟んで、やっと押し花にできていたのに、あれれ、その新聞紙を売り払っている」
と、
折角の押し花を、サザエさんがオジサンに売り払い、オジサンが持って行ったのに気付いて、
「姉さん、駄目だよ!おじさんに売った、新聞紙を取り戻して」
サザエさんは、
「そうだ!カツオの夏休みの宿題が挟まっていたのか、これは大変」
と屑屋さんの後を懸命に追っかけました。
カツオ君、お姉さんは、懸命に走ったようだよ。オジサンの自転車に追い付いたんだから、相当に一生懸命に走ったようだよ。
ハーハ、ハーハと息せき切っている。
カツオくんもかなり懸命に走ったようだね。
そうだよね、夏休みの間の苦労が、危ないところで消滅するところだったんだから。
カツオ君、今日は、何にも悪い事していないのに、また泣かされたね!
屑屋のオジサンは、自転車に連結したリヤカーを引いています。
リヤカーに色んな屑物を乗せて運んでいました。
ビール瓶などのビン類も、買ってくれていたようです。1本2~30円で買い取っていたのでしょうか。
こんな光景は、昭和の時代よく見かけていました。
リヤカーに積んで自転車で引いて運ぶ、草臥れたでしょうね。
今、便利になりました。軽トラックやミニバンが、少量の荷物を運んでいます。
確か、大村昆さんのコマーシャルで人気の小型の3輪車ダイハツミゼットが、リヤカーに変わり、今では、種々のメーカや車種の軽トラックやミニバンが、走り回っています。
便利になりました。