おはようございます。
最近社長に会うと、「どうした?怖い顔して…」と声をかけてられることが増えてきました。
社長、聞いてください。
ワタシ、地顔です。
(※健康状態も良好で、機嫌も悪くありません、お腹も空いてません)
強いて言うなら、もう三十路半ば…。
抗えない重量の影響で、最近口角が下がってきまして…。
なんとなくほうれい線が現れるお年頃…。
社長、、、
社長と私が初めて会ったのは、私が中学生の頃でしたね…。
しんみり…。
非常に、しんみり…。
非常〜〜に言いにくいんですが、
あの頃で私の顔のイメージ固まっておりませんか?!?!
顔のイメージも更新が必要です!はい、さくまです、こんにちは。(口角上げてこ〜)
過去の記事はこちらから。
第一回 私がキクザワを好きな理由こちら
第二回 土地探し編 こちら
第三回 地鎮祭編こちら
第四回 ドキドキ地盤調査編こちら
第五回 考え方の違い編こちら
第六回 基礎着工編①こちら
第七回 基礎着工編②こちら
第八回 間取りとテイストについて考える。こちら
第九回 ZEHという選択こちら
第十回 ZEHの作り方① こちら
よろしければどぞーっ
さて、ゼッチの作り方後半戦です。
ちょっと専門的な話になりますので面白くないかもしれませんが、ご興味のある方はお付き合いください。
前回の前段階を踏まえた上で
具体的にどういう手順で計算していくのかというと、
図面の確定
↓
居室と非居室の面積の確定
↓
外皮性能の計算(UA値)
↓
一次エネルギー消費量の計算
↓
ゼロエネ計算書の作成
と、いう流れです。
(外皮計算は専門家に任せて良い部分なので、お願いしてくださいネ。出来ないことはないですが、各種断熱材の熱還流率や熱橋比など少し時間かかると思います。)
ゼッチの計算で、なんでー???と思う事は色々あるわけですが、
居室と非居室の面積
ここ微妙にポイントです。
前回チラッと書いた通り、
今一次エネルギー消費量の計算というのは、建築研究所さまのツールを使って計算します。ここの4.1の項目から
こちらのツール、簡単に説明すると、
ゼッチの5項目である、
暖房
冷房
給湯
換気
照明
+
創エネ設備(太陽光発電など)
の使用設備、各種仕様を選択していくという内容になっております。
LED使用、とか、
換気システムは何を入れるよ、とか、
消費電力や熱効率などを細かく入れると入れるほどエネルギーは低く計算されるようなイメージでしょうか。
(ベルス等の審査に出す時には、根拠になる書類をつけなきゃいけないので、大変になるのですけど…)
この計算には、
主たる居室
その他の居室
非居室
という分類があって、
主たる居室はLDKなど、ご家族がメインで過ごす空間
その他の居室は、和室や寝室など
非居室は、物入れやトイレ、洗面、お風呂場など
と決まっており。
暖房器具の選択で
「ダクト式セントラル空調機(ヒートポンプ式熱源)」だけは、全館暖房と認められているのですが、
それ以外の暖房器具の場合は、
主たる居室、その他の居室は暖房するけど、非居室は暖房しませんよ〜という計算に自然となってしまうのです。
とすると、
主たる居室
その他の居室
ここの面積が小さい方が計算上有利なんですね。
暖房しなければいけない面積が小さい=暖房用エネルギーが小さくなるっていうことなので、省エネになるという形なんですよ〜
あら??
キクザワって全館暖房じゃなかったかしら???
高断熱高気密だから、家中どこも同じ温度。
でも計算上は、「居室しか暖めない」となってしまう…。
ん?
ホントにあってる?
だってホントは全館暖房よ???
なんとなく、計算と実際が合致しないような印象を受けませんか???
そもそも、高断熱の高気密のキクザワのおうち。玄関とリビングって、大抵のお家で建具は付いていないんですよね。
それで吹き抜けもあり、階段から二階のホールまで繋がっている…。
そうなると、玄関、ホール、LDK、階段、吹き抜け、二階ホール ここまでが全部「主たる居室」として計算されてしまって……
そうなんです!
暖房用エネルギーがめちゃくちゃ大きくなってしまうという訳なのです!!!
こういう間取り、実はゼッチには不利…。
あくまでも計算上の問題なんですけどね。
だから、我が家は玄関ホールとリビングを区切るためにバカでかいガラスの建具を導入しました。
そしたらホールの面積が減るので、主たる居室がちょっと減ります。
これ。
大変だったのよ〜(高いし…)
一枚だけで80キロあるらしいのよ〜
建具屋さん8人くらいで頑張ってつけてくれたんです。
オシャレで気に入ってますけど…。
カッコいいけど。。。
が、
普段使うかと言われると。
つ、使わない…。
全く使わない。。。
奥の部屋にお客さんが来て音が気になる時だけでしょうか。
だって閉めても閉めなくても、室温全く変わらないですもん!!
この建具だけは、ゼッチにするために無理した部分なので、アース21、PVさんの見学なんかでは内情を知る方々から
「よくここまで頑張ったね…」
「これ実際使ってるの?」と同情された部分でもあります。
うちは、屋根5.2kw カーポート2.61kwとたくさん太陽光載ってるんですが、「主たる居室」が多くなってしまうキクザワのデザインを妥協したくなかったためでもあり。
ゼッチはやりたいけど、間取りのことで我慢したくなくて。。。
でもガラスの建具入れなかったら、主たる居室が大きい=暖房用エネルギーが大きくなる、で、こんなに太陽光載せていても100パーセントのゼロエネ計算が達成出来なかった訳で、、、うーん、ガラスの建具カッコいいしいいかぁ〜!入れよー!と決めたんだけど、
普段使わないことを考えると…微妙でした。
(北海道2地域で100パーセントのゼッチやるって、結構大変なんですよ〜
関東でゼッチを購入した友人に聞いたら、4キロちょっとで100パーセントなんだとか…。羨ましいな〜
それだと建具云々で悩むまでもないですよね。
今日九州の方のお話を聞いたら、仕様などはわかりませをわが、5キロの太陽光で毎月平均8千円くらいの売電収入があるのだとか。 それはゼッチにするよね!
個人的な感想ですが、暖房で光熱費がかかる北海道にこそ、軽減する一つとしてゼッチは非常に有利です!!)
だから、作り方とか書いておいて北海道ゼッチ限定トークみたいになっちゃうんですけど!!!
でも今日たまたま、LCCMというゼッチの最終形態(※ここまで来るとやはりフリーザ様のよう…)の話を聞いたところ、LCCMの計算ではこの主たる居室を小さくする設計が必要なようなので、あながち本州でも使えなくはなさそう!
もし、エネルギーが大きいからゼッチクリアできない!なんて相談を受けた時は、
非居室(ホールや階段など)とリビングは空間を仕切るという方法をご検討されても良いかもしれません。
よろしければお試しくださいね〜!
株式会社キクザワ
今茨城県から帰ってきたよ〜
明日は運動会!母も頑張ります。
よい週末を!さくまでしたぁ