今、私は在宅勤務で家に引きこもる毎日である。
緊急事態宣言が出されている中、2021年２月の今月から会社の方針で在宅勤務となった。仕事の合間に同僚と時折おしゃべりすることはルーティンワークでマンネリ化しがちな仕事にメリハリがつく。それがなくなるのは正直寂しく、気が向かなかったが、まあ仕方ない。だが、いざ始めてみると意外と快適だ。朝ゆっくり起きられて、電車で通う手間も省ける。家で仕事していて何かわからないことがあっても電話やメールですぐ解決できるので特に不便を感じない。
今月から職場では、実際に職場に出勤している職員全員を含めて、朝礼をZOOMで行うことになった。だからみんな自分のデスクに座りながら朝礼に参加している。もちろん在宅勤務である自分も毎日参加している。自分の在宅勤務と、職場のリモート朝礼はたまたま同時に始まったのだが、在宅勤務の間でも同僚の顔を一同画面で見渡すことができるのは数分の短い時間とはいえ、在宅特有の閉塞感のようなものをいくらか和らいでくれている。
これにはもう一つ副産物があって、パソコンのイヤホンを通して話者の話を聞くのだが、耳の聞こえの悪い自分には驚くほどクリアに聞き取れるのである。実はそれまで毎朝リアルで行われていた朝礼では、広いフロアで音が拡散されて話が聞き取れなかった。なので、どんな話の内容だったかを朝礼後に同僚に聞いていた。別にそれを不便に感じていなかったが、やはり直接聞き取れた方が手っ取り早い。
こうなれば、ないものねだりをしていてもしょうがない。置かれた場に不平不満を持っていては環境の奴隷でしかない。自分の考え方を変えて環境の主人になればよい。境遇を選ぶことはできないけれど、生き方を選ぶことはできるのだから。それならば今ある現状をとことん楽しめばよいと思っている。