少し前の話しですが、革ジャンを買いました。
高校の時にダブルのライダースを衝動買いして以来、革ジャンから遠のいていたんですが、
昨年あたりからムクムクと購買欲が出てきました。
ちょうど1年くらい前にもヤフオクに気になる革ジャンが出たんですが、競り負けました。
今回はメルカリで購入。
暫く売れ残って価格が下がってきたので、金額を見ながらポチッとしました。
2.1諭吉です。
この革ジャン、1930年代の物です。
スポーツジャケットと言われる、当時のアメリカでは一般的なアウター。
今から80年以上前に作られた物。
至る所にスレや穴空きがありボロボロですが、その辺は気にしません。
ヌバックのとても柔らかい革に青みがかったグリーンの着色。この時代は黒か茶が殆どでこの色合いの革ジャンは他に見たことないです。
背面は右肩あたりに目立つ穴があります。
背中のアクションプリーツも30年代らしいデザイン。
ベルトループが2個ありますが、ベルトは欠損しているようです。
正面のジッパーは
タロン製 扇形に3本線。通常、デコタロンと呼ばれています。
ジッパーと本体を留めるのにハトメが使われています。1940年代になると縫製技術が上がりハトメは消滅します。
タロン社は、1910年代に初めてファスナーを開発したフックレス社が前身です。このタイプはフックレスからタロンに変更された1937年以降の物です。
という事で、およそ1937年から1939年の間に製造された物と分かります。84〜86年前の革ジャン。
1937年は昭和12年。いわゆる大戦前で、この年中国で盧溝橋事件が起こり、日中戦争に発展していきます。
何とも歴史を感じさせる時代の革ジャンです。
さて、ポケットは
ボールチェーンと言われる、30年代にしかないデザイン。
このデザインがタマランのですよねぇ。
ボールチェーンか切れてしまうことも多いんですが、傷みもなく両方ともスムーズに動きます。
こちらはプリンス社製
さて、この革ジャン、かなり、格安だったんですが、その理由がコレ
襟元がボロボロです。
内張りも首回りと袖周りが変更されているようで、オリジナルのタグがありません。
さて、この状態では流石に着られません。
襟の裏側は
センターで継ぎ目はあるものの、良い状態です。
襟を裏表逆にしてもらおうと
革ジャンの修理をしてくれる所に2件問い合わせたのですが、
1件目は修理不可との回答。バラしたら元に戻せなくなる可能性が高いので無理との事でした。
もう1件は修理を受け付けてくれるのですが、2.8諭吉かかるとの見積もりです。
購入価格よりも修理代のが高くなります。
仕方なく、自分で修理することにしました。
仕事と就寝時以外は1950年代の服しかほぼ着ないため、普段から衣料の修理はやっています。
襟の付け替えは布製ジャンパーではしたことはあるんですが、革ジャンだと同じようにはいきません。失敗するリスクを承知でやってみました。
まず、内張りの縫い目を解きます。
上側の生地はポリ製で、やはりオリジナルではなく近年修理されたようです。オリジナルはもちろん布製。この時代にポリエステルやビニールなどの人工素材は存在しません。
刃を新しくしたカッターナイフで縫い目を切断します。
分解完了
ここまでは順調です。
内張りの中を見てみたら
アクションプリーツの内側、形を整える為のゴムが縫い付けてあります。が、すっかり伸び伸びで単なるヒモとなってます。
深入りは禁物と、ここは見なかったことに。
ここからが大変です。
前見ごろの襟か挟まる両面の革、縫い代は僅かです。
まずは
ボンドで仮止め。
その後、仮縫い。
前見ごろの部分も内側から縫ってやります。
裏返して
革4枚分を縫います。かなりの厚み。
後ろ見ごろは内張りをあててひっくり返してから縫ってやり
最後にオリジナルの内張りとの間を縫います。
が、
作業してる間にオリジナルの内張りが裂けてしまいました。生地が弱っているので、少し引っ張るだけで簡単に裂けてしまいます。
アイロンで圧着する補修生地を裏に当てて補強しておきます。
という事で、何とか完成しました。
襟の表側が綺麗になって、これなら着て歩いても札幌市民に嫌悪感を与えないレベルになったと思います。
という事で、裏側が悲惨な状態。
前見ごろとの縫製も違和感なく縫えました。
アクションプリーツもアイロンで形を整えてみたんですが、
実際に着るとプリーツの内側が出てきて少し見すぼらしい。
で、結局再び解いて
中のゴムを
最新のパンツのゴムに交換することにしました。
長さの調整が難しく、ゴムを短くし過ぎると着た時に背中が張って違和感あるし、ゆるいとプリーツがビシッとしない。
何度か試着しながら、まあマシな状態まで調整しました。
北海道の真冬には耐えられませんが、冬季間に大活躍の革ジャンです。
















































































































































